阪神CSへ最大級警戒 村上封じ敬遠辞さず 残り3戦絶対ヤクル倒 梅野感性フル稼働
〝村上封じ〟で激戦を勝ち抜く。阪神は26日、甲子園で全体練習を行った。巨人&広島との三つどもえのAクラス争いが、いよいよ佳境を迎える中、阪神の残る3戦の相手は、すべてセ・リーグ覇者のヤクルト。56本塁打の日本選手記録更新を狙う主砲を、いかに抑えるかが焦点だ。あくまでも最優先はチームの勝利。勝負を避ける場面も想定しつつ、バッテリーで仕事をさせない構えだ。
青空が広がった甲子園。全体練習開始前の輪の中で、井上ヘッドコーチが「面白くなってきたじゃない?」と声を張り上げた。
「昔『BOSS』っていうドラマで天海祐希がよく言っていたセリフをもじっただけなんだけど(笑)。みんなでやってきたことを一生懸命やろうぜっていうニュアンスで言ったっていうこと」。〝元ネタ〟が選手らに通じたかどうかは別として…ここに来ての巨人の連敗により、がぜんセ・リーグのCS進出争いが面白くなってきたのは間違いない。
現状、3位の巨人が残り2試合、0・5ゲーム差で追う阪神&広島が3試合。残る3戦全てがヤクルト戦という阪神にとっては『56号』を狙う村上との対戦が、Aクラス争いを制する上でのキーポイントになる。
「勝負するからには、抑えられるように努力していかないと」と力を込めたのは梅野だ。直近の対戦2試合では、ともにスタメンマスクをかぶり、村上と対戦。7日の甲子園では3打数無安打に封じ、18日・甲子園でも六回1死二塁で申告敬遠したものの、3打数無安打に抑えた。
意表を突く、117キロのカーブで見逃し三振も奪った7日の試合後には「その打席で感じたことを大事に」と話していた梅野。「データがどうとか、こうやったら100%抑えられるっていうことはない。ましてや、この2戦は(狭い)神宮。どういう意識でバッティングをしてくるかは、その時の状況を見ながら駆け引きしていく」と力を込める。
一方で金村投手コーチは「こっちだって負けられないし、塁が空いてるとか、次の打者と比較した時に。ピンチの場面では間違いなくそうなる」と、勝負を避けるシーンも出てくることを示唆。「調子うんぬんよりも技術がすごく高い。優勝が決まって、ちょっと気持ち的にも楽になってるはずだから」と引き続き最大級の警戒で挑む考えを明かす。
まずは2戦、神宮で村上を抑え込んだ上で勝利を飾る。そして、運命の『10・2』甲子園へとつなげてみせる。
◆阪神の最短CS決定は10月1日 阪神が27、28日に連勝、広島が29、30日に連敗か1敗1分け、もしくは2分けで巨人が10月1日に敗れた場合。
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