阪神・佐藤輝明内野手（２３）が３日、３位からの下克上日本一を実現するために、今季限りで退任する矢野監督を男にすると誓った。感謝の思いを胸に、８日から始まるＣＳファーストＳ・ＤｅＮＡ戦（横浜）に向かう。

　「本当に（２０年ドラフト１位で４球団競合の末）矢野監督にクジで引いてもらって、ずっと使ってもらった。本当、最後に一緒に笑って終われるようなシリーズにしたいです」

　横浜スタジアムでは今季、２勝１１敗かつ８連敗中と苦しんだ阪神。しかし、佐藤輝は同球場で打率・３１１、４本塁打、８打点と好相性を発揮。「いいイメージを持って臨めると思います」。打線のキーマンとして勝負強さを発揮し、チームの負のデータを覆す。

　結果が全ての短期決戦。流れを引き寄せられるかがカギになる。「１点の重みが多くなる。みんなで集中して１点を取りにいって、１点を防いで勝ちたい」。チーム一丸で戦い、リードを守り切る。

　今春宜野座キャンプの初日には、「監督を男にできるように頑張っていきたい」と力強く語っていた佐藤輝。思いを現実にする戦いが始まる。一日でも長く指揮官と野球をするために、まずは初戦に勝って弾みをつける。