阪神・矢野監督 シャッフル大作戦 天敵左腕攻略へあるぞマルテ今季初三塁に陽川先発も
阪神の矢野燿大監督(53)が5日、CSファーストSで戦うDeNAの左腕攻略へ“奥の手”を披露する可能性を明かした。
今季、横浜スタジアムでは2勝11敗、今永、石田、浜口ら左腕先発時は1勝8敗と、とことんやられている。鍵になるのは、この日の2軍練習試合で「3番・三塁」でスタメン出場したマルテ、「6番・左翼」で出場した陽川の右打者2人だ。
「点を取らんとね、引き分けじゃダメなんで。点を取ると考えたら、そういうこともいろいろとやる必要がある」と矢野監督。マルテを今季、一度も守っていない三塁守備に就かせたのも、打線に厚みを持たせるためだ。
この日、大山に4番を託すことを明かした井上ヘッドコーチは「いろいろと知恵を出し合いながら、どこに誰をハメたらいいかっていうことも考えながら臨みたい」と話した。
例えば今季、ハマスタで打率・462を残す陽川を左翼で先発させ、右翼・大山、三塁・佐藤輝でスタート。得点機で代打起用したマルテがそのまま三塁、左翼・大山、右翼・佐藤輝で重量打線を維持することもできる。
「今永とか、浜口もあまり打てている感じはないので。点を取ることは考えていかないと」と指揮官は繰り返した。同じ轍(てつ)は踏まない。下克上へ向け、あらゆる手を尽くして勝ちに行く。