松井秀喜氏から阪神・佐藤輝へ 変化球の対応提言「今のなら何回打っても打てない」

 7回、空振り三振に倒れる佐藤輝(撮影・田中太一)
 解説を務める松井秀喜氏
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 「セCSファイナルS・第1戦、ヤクルト7-1阪神」(12日、神宮球場)

 巨人や米大リーグ・ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(48)がCSファイナルS第1戦を中継したBSフジのスペシャルゲストで解説を務め、阪神・佐藤輝の打者としての課題を指摘した。

 6番・三塁でフル出場した佐藤輝だったが、4打数無安打3三振に倒れた。特に松井氏の目を引いたのは、五回1死での第2打席。ネット裏の放送席から187センチ、94キロの背番号8を見た同氏は「力がありそうな体はありますよね」と第一印象を口にした。

 球団では田淵幸一以来、左打者ではNPB史上初となるルーキーイヤーから2年連続で20本塁打を達成。共演の古田敦也氏は、佐藤輝が各球団から厳しい攻めを徹底されていることに言及。「ホームランバッターはどうしてもインコースに強い球、そして外に落ちる球と、松井さんも散々投げられたと思うんですけど、それをいかに見逃して甘く入って来た球を打つか」と捕手目線で解説した。

 ちょうどその話の途中だった。カウント1-2からの4球目、小川が外角低めに投じたフォークに空振り三振。すると松井氏は「やっぱりその見極めをちゃんとできるか、できないか」と古田氏の意見に同調した。

 「もちろん慣れもあるんですけど、その考え方と言いますか、打席の中で整理というのを」と続け、「今のだったら何回打っても打てないですからね」とバッサリ。「それをどう見逃せるかです」とアドバイスを送った。

 七回1死一塁の第3打席は143キロ直球に空振り三振。九回1死二塁の第4打席も清水の145キロ直球にバットは空を切るなど精彩を欠いた。日米通算507本塁打のスラッガーが真っ先に指摘した「外に落ちる球の見極め」。同じ左の長距離砲からの金言。今後の成長と飛躍につなげたいが、まずは目の前の試合で打ち、勝つことだ。

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