阪神 涙の矢野監督 開幕前の退任表明は悩んだ「迷惑をかけてしまった」

 あいさつする藤原オーナー(手前左)と矢野監督(撮影・田中太一)
 会見を終え、手を振りながら退室する矢野監督(撮影・田中太一)
 退任会見で、時折笑顔を見せながら話す矢野監督(撮影・田中太一)
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 阪神・矢野燿大監督(53)が15日、大阪市内にある阪神電鉄本社で藤原崇起オーナーにシーズン終了の報告をし、会見を行った。

 4年間を振り返り、涙もあふれた矢野監督。シーズン前に退任を表明した心境も問われると、苦悩があったことを明かした。

 「辞めるっていう、退任を発表するという決断をすることを自分の中ですごく悩んで。でも選手たちには嘘をつきたくない、正直でありたい、そういう思いもあって」

 ただ、開幕9連敗と厳しい現実が待ち受けており、「これは僕にとっても挑戦だったので、その時はチームにとっても僕にとってもいいという選択の中で退任を発表した訳ですけど、結果的にそれが開幕のスタートのつまずく原因になった可能性も、もちろんあるので。それは迷惑をかけてしまったというのは素直な部分ではあります」と振り返った。

 それでも、3位でCSに進出できたことに「ただ、挑戦にはうまくいかないことがいっぱいあるので、今回の退任の発表をしてのシーズンを迎えるということは失敗だったのかもしれないですけど、それを選手たちが変えてくれたところがあったので」と安どできた様子。

 感謝の思いを口にし、「本当に最後、3位になってくれたというところで本当に選手たちに助けてもらいましたし、4年間伝えてきたことが、粘り、みんなで作ってきたチームが何かこういうということにつながっていたと思うので、自分としては今日は帰ってこないと思いながら1日1日を過ごしてきた今年だったので。まあ、そうですね、反省というかいろんな思いがありました」とうなずいた。

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