阪神・岡田新監督が就任決定第一声 背番号は前回優勝時と同じ「80」 課題山積みも「強くする」

 阪神は15日、岡田彰布氏(64)=デイリースポーツ評論家=が第35代監督に就任すると発表した。岡田新監督はデイリースポーツを通して第一声を発し、選手との初対面を心待ちにした。また背番号は前回V時の2005年と同じ「80」に決定。栄光の背番号と共に来季、18年ぶりとなるリーグ優勝を目指す。

 監督就任の第一声は力強く、“タイガース愛”にあふれていた。「楽しみしかないわ。不安があったらやれへんよ」。2008年以来となるタテジマ復帰。岡田新監督は、はやる心を隠そうともせず、チーム初合流の日を待ちわびた。

 「早く中に入って見てみたいな。(08年に退団して)外からしか見てないから、選手たちがどういう姿なのかを知りたい気持ちが強いな」

 近年はコロナ感染対策が徹底され、選手らと接触する機会が限られた。同じグラウンドに立てば、ネット裏からでは見えなかった、新たな発見があるかもしれない。そんな期待を持って、まずはチームの雰囲気、選手の力量を把握する考えだ。

 チームは自身が指揮を執った05年を最後にリーグ優勝から遠ざかる。岡田新監督は「いや、簡単に『優勝する』なんて言えへんよ。現実として17年間も優勝できてないわけやから」。いばらの道であることは覚悟の上だ。現実を直視しつつも、猛虎復活への使命感は強く持っている。

 勝利には、とことんこだわる。背番号は前回V時と同じ「80」に決定した。縁起がよく、愛着もある。栄光の番号と共に、再びVロードを突き進む。

 「外から見ている限りではいっぱいあると思う」と話すように、チーム再建への課題は山積みだ。今季球団ワースト26度の完封負けを喫するなど、得点力不足は深刻。守備面でも5年連続リーグ最多の失策数を記録した。ただ、発展途上の若い選手が多く、伸びしろは十分にある。「まず選手が技術や力を身につけて、チームとして強くなるためにやっていく。普通にやっていれば選手は育っていくから」。球団が掲げる「育成」においても、信念は揺るがない。

 「最終的な目標としてあるのが優勝やな。そこに行くために、本当に優勝できるチームを作っていく」

 近日中に行われる就任会見で具体的な指針が明かされる予定。虎党にこれ以上、歯がゆい思いはさせない。愛する猛虎のため、死力を尽くす。

 ◆岡田彰布(おかだ・あきのぶ)1957年11月25日生まれ、64歳。大阪市出身。現役時代は右投げ右打ちの内野手。北陽から早大を経て79年度ドラフト1位で阪神入団。85年にリーグ優勝貢献。94年オリックス移籍後、95年現役引退。新人王(80年)、ベストナイン、ゴールデングラブ賞各1回(いずれも85年)。2004年阪神監督就任。05年にリーグ優勝。08年退任。10年から12年途中までオリックス監督。現デイリースポーツ評論家。

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