岡田阪神 勝利の新方程式“日替わりJFK” 05年仕様の3人ではなく4、5人で
阪神・岡田彰布新監督(64)が16日、就任会見の中で、救援陣の構想について言及した。指揮官として優勝を果たした2005年には「JFK」と呼ばれた鉄壁の継投リレーを確立。ただ、「今は3人じゃ無理ですね」と話し、現代のスタイルに合わせた継投策の構築を行う方針だ。
「(以前には)藤川に10連投させたけど、そんなんやったら何言われるか分からないですね(笑)。3連投でも言われるからね、今は。そういう意味では野球が変わったと思いますよ。4人、5人(の中)で、1人、2人きょうは休んで、この3人(を登板させる)とかね」
いわば“日替わりJFK”の形成を試みる。05年にはウィリアムス、藤川、久保田の3投手が、絶対的な勝利の方程式としてフル回転。岡田新監督は「おったらそのまま使いたいよ。でも、いないよね」と現状のブルペン陣について分析。「最終的には2月に見極めして、オープン戦である程度の分担をやってからと思うね」とプランを明かした。
その中で候補と言えるのは、今季ブレークを果たした湯浅や浜地、外国人で唯一の残留が決まっているケラー、FA権を取得しており球団が慰留する方針の岩崎、岩貞ら。また、状況次第ではここに新助っ人が加わる可能性もある。
さらに、「敗戦処理のピッチャーは阪神にはいないってずっと言ってたんだけど。1、2点負けてるゲームのピッチャーは一番大事」と指摘。05年にはJFKの裏で、主に同点やビハインドの場面で登板した桟原、橋本、江草のいわゆる「SHE」も欠かせぬ役割を担った。勝ちパターンだけでなく、勝利に持ち込むための投手陣も重要となってくる。
現代野球に適応した、新たな守り勝つ野球へ。「これからの野球はそれが一番大事」。今季もチームを支えたブルペン陣の、さらなる強化を目指す。