岡田阪神 佐藤輝三塁&大山一塁で固定 シーズン終わるころには、そら「アレ」よ

 阪神の岡田彰布新監督(64)が16日、大阪市内のホテルで就任会見に臨み、大山、佐藤輝のポジションを固定し、クリーンアップとして全試合フル出場させることを明言した。阪神監督は2008年以来15年ぶり。主軸として期待する2人の成長を促し、独特の言い回しで「アレ」と表現するリーグ優勝を狙う。なお背番号は80。年俸1億円(推定)の2年契約とみられる。

 緊張感が漂う中、岡田新監督は終始穏やかな表情だった。黄色のネクタイを締め“岡田節”で笑いも誘う。会見中盤、来季構想に話が及んだ瞬間、勝負師の顔に一変。チームの中心選手を聞かれると2人の名前を挙げた。

 「大山と佐藤(輝)が中心になって、クリーンアップを打って、不動のポジションでチームを引っ張っていかないと。そういうチームだと思うんで」

 クリーンアップ起用に加えて「理想は大山はファーストで、佐藤(輝)がサード」とポジション固定も明言。前政権は複数ポジションを推し進め、2人も例外ではなかった。さらに、具体的な起用法にも踏み込んだ。

 「で、全試合変えないですよ。代走も送らない。そういう気持ちでやらないとチームを引っ張っていけない。打つ、打たないは相手ピッチャーとの兼ね合いもあるし、自分の調子もあるけど、ある程度打てるようにこちらが新しい策を作らないといけない」

 早くも来季の全試合出場を予告。守備面の負担を軽減させ、打撃に集中させる考えだ。今季、大山は打率・267、23本塁打、87打点。佐藤輝は打率・264、20本塁打、84打点。どちらも及第点の成績だが、ポテンシャルを考えれば、物足りなさが残るのも事実。「2人を何とかしないといけない」という言葉に力がこもった。

 現役時代は85年の日本一だけでなく、暗黒時代も経験。「強いチームの時はこの選手を見に行こうとか、そういう固まりがあるときの方がチームは強い」と持論を披露。85年はバース、掛布、岡田、05年も金本、今岡がいた。「大山、佐藤の4打席を見たいという、そういう選手を作らないといけない」と使命感を燃やしている。

 「勝てる監督」と期待され、15年ぶりにタテジマに帰ってきた。守備力、得点力不足の課題が解消できれば、05年以来の歓喜にグッと近づくはずだ。

 「ずっと優勝は『アレ』としか僕は言ってなかったんで。はっきり優勝しますとかよう言わないですけど、シーズンが終わる頃には楽しみにしてもらったらいいと思います」

 独特な言い回しに自信がうかがえる。18年ぶりVへ、岡田第2次政権が幕を開けた。

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