阪神は１８日、斎藤友貴哉投手（２７）、江越大賀外野手（２９）と、日本ハム・渡辺諒内野手（２７）、高浜祐仁内野手（２６）による、２対２のトレードが成立したと発表した。

　岡田新監督は前日に出演したテレビ番組内で補強ポイントについて「右（打者）」と説明しており、予告通りの補強第１弾となった。

　渡辺は東海大甲府から１３年度ドラフト１位で日本ハムに入団した強打の二塁手。１７年には外野での出場経験もある。１９年には１３２試合に出場し、打率・２６２、１１本塁打を放った。今季は２１試合の出場にとどまっていた。

　高浜は阪神、ロッテでプレーした卓也の弟で期待の長距離砲だ。横浜から１４年度ドラフト７位で日本ハムに入団し、２１年は１０７試合に出場し、打率・２６２、８本塁打、４３打点とブレークの兆しを見せたが、今季は７試合の出場だった。

　一方の日本ハムも、最下位からの巻き返しへスピード補強となった。身体能力に優れる江越は今季も主に代走や守備固めの出場で４盗塁。機動力を重視する新庄監督の野球にマッチする。斎藤は今季１軍で２０試合に登板しており、底上げを目指す投手陣の貴重な戦力となりそうだ。

　阪神・江越（トレードについて）「ビックリしたのが一番の印象です。球団の方にも言われましたけど、本当にチャンスなので、このチャンスをしっかりといかしたいと思います」

　◆渡辺諒（わたなべ　りょう）１９９５年４月３０日生まれ。２７歳。内野手。右投げ右打ち。１７８センチ、８６キロ。東海大甲府から１３年ドラフト１位で日本ハム入団。通算４４７試合、打率・２３３、２８本塁打、１４５打点。

　◆高浜祐仁（たかはま　ゆうと）１９９６年８月８日生まれ。２６歳。右投げ右打ち。１８５センチ、９０キロ。横浜から１４年度ドラフト７位で日本ハム入団。通算１２８試合、打率・２５２、８本塁打、４４打点。

　◆江越大賀（えごし・たいが）１９９３年３月１２日生まれ、２９歳。右投げ右打ち。１８２センチ、８３キロ。長崎・海星、駒大を経て１４年度ドラフト３位で阪神入団。通算３３４試合の出場で打率・１８９、１３本塁打、３８打点、２３盗塁。

　◆斎藤友貴哉（さいとう・ゆきや）１９９５年１月５日生まれ、２７歳。右投げ左打ち。１８４センチ、９２キロ。山形中央から桐蔭横浜大、ホンダを経て、２０１８年度ドラフト４位で阪神入団。プロ１年目の１９年４月１９日・巨人戦（甲子園）で初登板（救援）。通算４５試合の登板で１勝２敗、防御率５・０１。