阪神ドラ1森下 村上のように三冠王に 右の即戦力外野手に岡田監督も期待
「2022年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が20日、都内のホテルで開催され、阪神はドラフト1位で森下翔太外野手(22)=中大=の交渉権を確定させた。1回目に入札した浅野翔吾外野手(17)=高松商=は、1位指名を公表していた巨人と重複し、惜しくもくじ引きで宿敵に敗れる形となったが、岡田監督が補強ポイントに挙げていた「右の外野手」の“獲得”に成功。森下はヤクルト・村上の名前を挙げ、目標に三冠王を掲げた。
阪神1位指名を告げるアナウンスに、森下のとびっきりの笑顔がはじけた。「正直ビックリしている部分が大きいです」。目を丸くして、率直な心境を明かした。
12球団の1巡目指名では名前は呼ばれず。1位指名の最後に「森下翔太」がコールされた。「ファンの方々がどの球団よりも熱い球団。そこに負けられない熱さを持ってプレーしたい」と熱血プレーを宣言した。
東海大相模時代は高校通算57本塁打をマークし、2018年のセンバツに出場。3番打者としてベスト4まで勝ち上がったが、「自分的にはいい印象がない。その記憶を塗り替えられるように、ガツガツいきたい」と、甲子園で再びプレーする日に心を燃やした。
プロの世界で目指すは、スラッガー最高の称号だ。「ここを最初の目標として目指していきたい」と1年目での新人王獲得が目標の一つ。それだけではない。「ヤクルトの村上選手が達成したような三冠王。自分の打点でも打率でも、ホームランでも1位になる」と三冠王獲得を最大目標に掲げ、「球界を代表するバッターになって、侍ジャパンのユニホームを着られたら最高ですね!」と侍入りを誓った。
「同じ右バッターで長距離を打てて勝負強い」という憧れの虎の選手は大山。「直接どういうバッティングの意識をしているのか聞いて、吸収できることをどんどん吸収したい」と弟子入りを熱望した。自身も大山と同様にアグレッシブなプレースタイルが売り。「打撃だけでなく、走塁だったり、守備の姿勢を見てもらえれば自分の魅力だったり、好きになってくれる人が出てくると思います」とアピールした。
対戦したい投手に東海大相模の先輩である巨人・菅野を挙げ、「打てたら最高だと思います!」と宿敵の“エース撃ち”にも意欲を見せた。「1位で指名してもらったので、その順位に恥じないようにプレーしたい」。“ドラ1”のプライドを胸に刻み、聖地で快音を響かせる。
【森下翔太アラカルト】
◆生まれ 2000年8月14日生まれの22歳。横浜市出身
◆サイズ 182センチ、90キロ。右投げ右打ち。外野手
◆球歴 日限山小1年から野庭日限フェニックスで野球を始める。日限山中時代は、戸塚シニアに所属。東海大相模3年のセンバツでベスト4進出。高校通算57本塁打。中大では1年春からリーグ戦に出場してベストナインに輝き、日米大学野球選手権大会にも出場。4年春に2度目のベストナイン。2度目の大学日本代表選出を果たすも、死球の影響で出場できず。大学通算9本塁打。
◆座右の銘 アグレッシブベースボール
◆尊敬する選手 DeNA・牧。憧れの選手は米大リーグ・エンゼルスのマイク・トラウト