「甲子園の25本は」アレやから「20本」に 阪神ドラ1森下に“岡田流エール”
阪神・岡田彰布新監督(64)が21日、ドラフト1位指名した中大・森下翔太外野手(22)へ“岡田流エール”を送った。八王子市内で行われた指名あいさつで初対面し「もう少し小柄かなと思っていたんですけど、均整の取れた、いい体をしている」と好印象。午前中は渋滞に巻き込まれたが、“金の卵”の顔を見れば、疲れも吹き飛んだようだ。
会見では“岡田節”全開だ。「DeNAの牧選手も同じ中央(大学)で。1年目、2年目とすごい飛躍して、監督さんの教え方がいいんかなと思って」。同校関係者を喜ばせたかと思えば、「3割25本塁打」を1年目の目標に掲げる森下へ、「甲子園の25本はちょっとしんどいかも分かれへんね。20本ぐらいにしといたら?」と“下方修正”を促して笑わせた。
「僕の場合は『新人は使わない』と言われて」とルーキーイヤーの思い出も披露。当時のブレイザー監督の方針が、ファンの反感を買い大騒動に発展。監督の途中交代により、出番を増やした岡田監督は打率・290、18本塁打、54打点の活躍で新人王を獲得した。
「僕の時は怖い先輩ばっかりやったから、そっから逃れようと思って、それなりの力をつけないと、と思った。今は先輩も優しいしね、楽にチームに溶け込んでいけると思う」
虎のドラ1の重圧をはねのける秘けつも伝授すると共に、来春の1軍キャンプ参加も直接伝えた。「2月に姿を見るのがすごく楽しみ」。会見後は「ええ天気やなあ」と空を見上げ、上機嫌で同校キャンパスを後にした。