阪神・岡田監督 1日限定“アレ”解禁で訓示「1年目から“優勝”目指すからな」

 久々のユニホーム姿となった岡田監督は背番号80を見せる(撮影・田中太一)
 練習前に円陣でナイン、スタッフに話する岡田監督(撮影・飯室逸平)
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 「阪神秋季練習」(24日、甲子園球場)

 阪神の秋季練習が24日、甲子園球場で始まった。岡田彰布新監督(64)は練習前のナインへの訓示で、普段「アレ」と表現している「優勝」の禁断フレーズを用いて18年ぶりとなる来季のリーグ制覇を宣言した。2008年以来となる背番号80のタテジマのユニホーム姿もお披露目。ナインとのコミュニケーションを深めるため秋季練習中に面談を実施することも明かした。

 秋晴れの下、岡田新監督がナインへ、熱く語りかけた。「1年目から優勝を目指すからな。今日だけは優勝と言うけど、明日からは“アレ”って言うからな」-。約3分間の訓示では、禁断ワードを一日限定解禁。「1年目から優勝を狙いにいくというね。そういう可能性があるからそういう言葉を言っただけで。明日からは“アレ”って言えと言うたけど(笑)」。甲子園にピリッとした雰囲気が漂う中、「岡田節」でチームを鼓舞した。

 タテジマ復帰は08年以来。「まずは見ることからスタート」だ。「一緒にやっていた選手がいないんでね。前回より新鮮な感じはありますけどね。性格とか分からない部分が多いのでコミュニケーションというか、いろんな話をやっていきたい」。秋季練習期間中には、個別や内外野などグループに分け“面談”の実施も予告。「どういう考えでやってたとかな、性格とかもあるし。しゃべってみんと分からん部分もあるからな」。先入観抜きに意思疎通を図り、選手の人柄を把握する。

 ノックバットを手に「観察」に徹した練習初日。練習メニューにも“岡田流”は随所に表れた。守備練習の「基本」と力説するキャッチボールから目を光らせ、守備練習では就任会見で明言した通り大山は一塁、佐藤輝は三塁固定。中でも三塁ベンチ側に腰を下ろして鋭い視線を送ったのは“岡田野球”の根底を担う二遊間だ。

 「ショートはショートの専門職、セカンドはセカンドの専門職。それのコンビなんで。二遊間に関しては11月のキャンプである程度、絞りたい」ときっぱり。さらに久々にグラウンドからナインの動きを見て「改善しないといけないというかね。ゴロの捕り方、足の運び方とか。ちょっと変えないといけない部分があった」と早くも課題を見つけ出していた。

 練習後はインタビュアーの要望に快諾し、練習中に着ていたジャンパーを脱いで背番号80のユニホーム姿をお披露目。「あんまり違和感はないし、動きやすいなっていうのはあるよな」と照れくさそうに笑った。待ちに待ったナインとの初対面を終え、収穫はたっぷり。“アレ”を目指し、いよいよ岡田新体制が動き出した。

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