阪神・岡田監督 渡辺諒に熱視線「打撃は良いよな」「守備はこれから」
新加入の阪神・渡辺諒内野手(27)が28日、甲子園で行われた秋季練習で岡田監督から熱視線を受けた。
昼下がりのグラウンド。それまでベンチ前に腰掛けていた岡田監督が、立ち上がった。打撃ケージに近寄り見つめる先は背番号25。「直球破壊王子」の異名を持つ男の実力を再確認し、「打撃は良いよな、やっぱりな」とうなずいた。
渡辺諒自身も気合十分だ。打撃では「150キロを投げる投手が当たり前になってきているので、負けないようにスイングスピードを早く、強く振ること」を意識。午後からは打撃練習に多く時間が割かれ「マメもむけたのでキツかった。結構、打ち込んだ」と懸命にバットを振った。
一方で指揮官から「守備はこれから」と指摘もあった。人工芝の球場を本拠地としてプレーしてきただけに「足を使って前に出ないと最後に跳ねたりとか、この何日間で経験しました」と明かし「捕るため、投げるための準備をもっと細かくやっていかないと」と土のグラウンドへの適応を誓った。
狙うは二塁の定位置だが、正遊撃手である中野の二塁コンバート案も浮上しており「二遊間は激戦区。いっぱいいる中で、勝っていかなくちゃいけない」と渡辺諒。新天地でのレギュラー奪取へ、攻守ともに鍛え上げる。