阪神・岡田監督「当たり前のことを当たり前にできるのが一番」連日の二遊間特守 一問一答

 阪神の岡田彰布新監督が30日、甲子園での秋季練習後に取材に応じた。連日、二遊間特守を実施したことには「当たり前のことを当たり前にできるのが、まず一番やんか」と、今後も徹底していく方針を示した。

 また、侍ジャパンの強化試合に臨む佐藤輝、中野は強化試合後にキャンプに合流することを明言。指揮官は佐藤輝に対して「今あんまり言って、ぐちゃぐちゃで行ってもな。一応、日の丸つけるんやから」と、キャンプ合流後に指導するプランを明かした。

 一問一答は以下の通り。

   ◇  ◇   

 -2日連続の二遊間特守で改善が見られた。

 「いやいや、うまなってるよ、うまなってる。昨日と全然ちゃうよな。できるんや、やればな」

 -今までこういう練習をしてなかった。

 「いろんなことを想定しなあかんからな。ゲームの中で、どんなプレーになるか分からへんからな」

 -相手の気持ちが分かる。

 「そうよ。相手が投げやすいところにな、投げやすいスピードで投げてやらなあかんからな」

 -自ら実演も。

 「半身になりがちやからな。捕るときにな、おーん。絶対ここ(胸の位置)に来るんやったらええけどな。いろんなところに来るわけやから。だからもっと(全身で)大きく待ってな」

 -それも想定。

 「そうやんか。だって、ゲームなんて、どこに来るかわからへんもん。そら、練習やからある程度、この辺には来るで。試合になったらな、ちょっと握れん時もあるし、いろんなことがあるから。そういうことを想定してやらんと。準備やな、どこに来てもいいですよという準備やんか」

 -秋季キャンプでも継続か。

 「そうやな。秋季キャンプはできるよな、11月はな。サブのグラウンドやろ、こんな地味なこと(笑い)」

 -二塁ベース前にかごを置いた。

 「ランナー想定やな」

 -監督の発案か。

「いやいや、コーチがやったんや。そんなん昔みたいに(内野手の送球を)邪魔してつぶしにくるとかないから。でも一、二塁を想定していて、後ろのランナーはやっぱりリードオフを取れるから、やっぱりセーフになりに来よるからな。正面はやっぱりキツい。そこに足とかステップしたら接触してしまうからな、おーん」

 -反復すればかなりハンドリングの技術はアップする。

 「そらうまなるよ、守備はやったら」

 -結果、併殺の数も増える。

 「まあ併殺が何個目標とかな、エラーも何個にするとか目標はなにもないけど。当たり前のことを当たり前にできるのが、まず一番やんか。そらエラーもする時もあるよ。そんなんエラーがゼロなんかないわけやから」

 -午前中には各選手の盗塁のタイムを測っていた。個々の記録を残すためか。

 「まあ、そうやろな。あれは筒井(外野守備走塁コーチ)が発案したんちゃうかな」

 -走ることに関してはどういう考えか。

 「得点につながるな、そういう走塁やったらいいけどな。それも盗塁を何個目標という数字はないよ。点取るために必要であればな。点を取るためにちょっとでもプラスになるために、一つでも前の塁を行くわけやからな」

 -走れる選手はけっこうそろっている。

 「うん、まあ、そうやな」

 -大事なところでも走れないといけない。

 「大事なところで走れんとあかんで。そんな、いつでも走っていいんじゃないからな。大事なとこでな、ホントに行ってほしい時に走れるな、いいスタートを切れる選手じゃないとな」

 -今年まである程度グリーンライトでフリーに走らせることもあったが、岡田監督は盗塁のサインをここというところで出すのか。

 「オレは出すよ。グリーン(ライトの)サインなんか、俺今までやったんは赤星だけやで。そら、50、60走るからやるわけであって、20、30(盗塁)でグリーン(ライトの)サインなんか出せへんよ」

 -今、赤星の域に達している選手は。

 「まあ、これは実戦をやってな。走らんでもいいぐらいみんな打ったらええけどな。そんなムダなことする必要ないくらいにな。そういうことやんけ。結局は。やっぱり点取るために、いかに一つでも前の塁にいくということやからな。点取るための、そういう作戦やからな。一塁(に走者が)おれば、後ろがホームラン打ってくれると思ったら、そら一塁おらすよ。そんなん当たり前や、冒険する必要ない」

 -佐藤輝と中野は侍の試合が終われば秋季キャンプに参加か。

 「アレ(侍)な、終わったらな。そっから合流する。最後までいく」

 -佐藤にはそこから指導を。

 「そうやな、今あんまり言って、ぐちゃぐちゃで行ってもな。一応、日の丸つけるんやから」

 -伝えたいことのイメージは。

 「イメージはあるけどな。戻ってきてからやわ、結局」

 -梅野は秋季キャンプ前半だけ参加か。

 「俺もはっきり言って、フェニックス(リーグに)行ってるピッチャーなんか、ほとんど見てないからな。2軍戦もほとんど見てないから。俺も見たいし、梅野もそういうピッチャーもこの時期に受けないと。2月とか入ったら、なかなか受ける機会も少ないと思うから。ある程度若いピッチャーを受けさせたら別に帰らせてもいいけどな。途中でもな」

 -佐藤輝は短い期間になっても秋キャンプで身になるようなことを練習できれば。

 「そりゃ、あるよ。だってあとは自分で(オフに)2か月できるやん。また変わったことをやるのは、自分でできるわけやからな」

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