【新コーチに聞く・平田勝男ヘッドコーチ(上)】岡田監督の野球に対する考え方は2005年と一緒
15年ぶり復帰となる岡田彰布新監督(64)率いる、新生阪神の秋季キャンプが高知県安芸市で行われている。コーチングスタッフも一新された中、インタビュー企画「新コーチに聞く」がスタート。第1回は平田勝男ヘッドコーチ(63)が登場する。岡田新監督とは、2005年のリーグ制覇を挟む04~06年以来となるタッグで、自身3度目となるヘッド職復帰に向けた意気込み、若いチームへの期待を、“勝男節”で語った。
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-岡田体制の印象は。
「選手たちはどういう方針で、どういう野球を目指すのかなというところを最初は手探りだったと思うよ。(秋季練習を)甲子園でやったので、岡田監督もユニホームを着てグラウンドに立って、声をかけたり指導をしたりしてさ。それが1番のコミュニケーションだからね。そういうところで、スムーズに安芸キャンプに入っていると思うよ。フェニックスから来た選手も何の違和感もないやん」
-ヘッドコーチとしての役割は。
「そんなもん慣れたもんだよ!何年やってんねん!いろんな監督さんの野球方針とかさ。ヘッドコーチ3回、ファーム監督3回!ゴールデングラブは4回だけど(笑)。これもう表彰とかされるんじゃないの?(笑)。こんな野球人生送れるなんて俺は幸せだよ!17年前を思い出すよ。あの時は星野監督で優勝して、優勝したチームを引き継いだプレッシャーもあったからね」
-2005年から岡田監督の考え方などが変わっている部分は。
「いやいや、野球に対するあれ(考え)は一緒。よくテレビで見てたんやろな。まあ、これからですよ。まだまだ実戦じゃないし、選手たちの練習のレベルとか、そういうところを見させてもらうわというところや」
-2軍監督として若い選手を見てきた。来年ブレークしそうな若手はズバリ?
「それはまだ、今やってる選手たちに俺が言うのは失礼だよな。ブレークするぞ!っていう気持ちは全員あるんでね」
-岡田監督が選手たちは思っている以上に動けていると。期待感は大きい。
「いい選手いるもん。だからAクラス入ってるじゃん。ファームでもよかった桐敷、岡留、岩田、村上とか新しいピッチャーを見られて、監督もいい印象を持たれてると思うし。2005年のメンバーとはちょっと違うんでね。また、その分楽しみ。やっぱりタイガースの生え抜きで、このユニホームを着た重みっちゅうかさ。われわれ含めタイガースに思い入れが強いからね」