阪神・岡田監督 FA有原「そら、興味あるよ。後輩やしな」 就任決定直後に調査指示
「阪神秋季キャンプ」(7日、安芸)
阪神・岡田彰布監督(64)が7日、米大リーグ・レンジャーズ傘下3AラウンドロックからFA選手となった有原航平投手(30)の動向を注視していることを明かした。
この日、MLB公式サイトが発表したFA選手リストの中にあった意中の人物について「そら、興味あるよ。後輩やしな」とポツリ。「最初に言うたんよ」と監督就任決定直後から、同じ早大出身の右腕の調査を球団に指示していたことも明らかにした。
さらに「阪神は外したんやろ」と、2014年度ドラフトで日本ハム、広島、DeNAと4球団競合の末、当時の和田監督がクジを外して交渉権を逃したことにも言及した。
メジャー挑戦後、21年4月の初勝利から自身2連勝を決めた有原だったが、右肩の動脈瘤(りゅう)の手術に踏み切るなど故障に泣いた。今季は8月にメジャーへ昇格して、5試合の登板で1勝3敗、防御率9・45。9月には3Aへ降格し、シーズンを終えている。
メジャーでは2年間で通算15試合の登板で3勝7敗、防御率7・57。マイナーでも通算23試合の登板で、3勝7敗、防御率5・46だったが、まだ30歳と老け込む年齢ではない。日本ハムに在籍した6年間で、60勝を挙げた実績を持つ右腕。新外国人の調査と並行しながら、岡田阪神が獲得へ向けて本格的に動き出す。
◆有原航平(ありはら・こうへい)1992年8月11日生まれ、30歳。広島県出身。188センチ、95キロ。右投げ右打ち。投手。広陵から早大を経て、2014年度ドラフト1位で日本ハム入団。15年新人王。19年は15勝で最多勝。20年12月にポスティングシステムでレンジャーズへ移籍。22年は5試合で1勝3敗、防御率9.45。MLB通算15試合で3勝7敗、防御率7.57。