阪神・ドラ1森下 プロでも侍入り熱望「目指すのは当然」1年目の目標は中大先輩・牧超え25発
阪神ドラフト1位の森下翔太外野手(22)=中大=が7日、多摩市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円で仮契約した(金額は推定)。大学の2つ上の先輩で、現DeNA・牧が侍ジャパンで活躍する中、大学で日の丸を背負った自身も、トップチームでの日本代表入りを熱望。1年目から“牧超え”を果たし、夢を実現させる。
森下は金びょうぶの前に堂々と腰を下ろした。侍入りを果たすため、1年目の目標を“牧超え”に設定。自信に満ちあふれた表情で言葉を紡いだ。
「あそこ(日本代表)の舞台を目指すのは野球選手として当然のこと。(日本代表に)牧さんがいることで、より強く思います」
中大の2つ上の先輩で、現DeNAの牧は現在行われている「侍ジャパンシリーズ2022」の日本代表として活躍。テレビで先輩が日の丸を背負う姿を目にし、プロ入りへの期待感とともに、侍入りへの思いが日に日に増してきている。
1年目の目標は牧のルーキーイヤーの数字を超えること。ドラフト会議翌日の指名あいさつでは、岡田監督の前で1年目の25本塁打を宣言したが、指揮官は「20本ぐらいにしといたら?」と下方修正を提案。それでも、仮契約後には「岡田監督から20本にしとけって話だったんですけど、あくまでも自分の目標は25(本塁打)」とキッパリ。牧が1年目に放った22本塁打を超えるため、宣言通りの目標に突き進む。
打率も、打点も目指すのは“牧水準”。1年目の牧は打率・314、22本塁打、71打点を記録。森下も打率3割超えを決意し、大学野球引退後は「止まっているボールを捉えなきゃ話にならない」とミート力向上のため、置きティーでの打ち込みを実施。打点は大学時代からこだわりがあり、「打点が牧さんの一番の強み。自分は(得点圏で打つ)確率が高くないので、緊張感を持って練習したい」と勝負強さを突き詰めていく。
「(打率を)3割に乗せて、25本塁打をいければ可能性は見えてくる」と、牧もなし得なかった新人王獲得が視野に入る。「せやな~。ホンマ頑張るんでお願いします!」と関西弁で活躍を誓った森下。憧れの先輩を超え、侍入りの夢をつかみ取る。
◆森下翔太(もりした・しょうた)2000年8月14日生まれ、22歳。横浜市出身。182センチ、90キロ。右投げ右打ち。外野手。日限山小1年から野庭日限フェニックスで野球を始める。日限山中時代は戸塚シニア。神奈川・東海大相模では3年時にセンバツ4強。中大では1年春からレギュラーで、同年夏に大学日本代表入り。東都大学リーグでベストナイン2度。大学通算9本塁打。