【阪神・岡田監督独占インタビュー】「二遊間、うまなってるで。はっきり言うて」守備力向上に手応え
阪神の岡田彰布監督(64)が9日、デイリースポーツの独占インタビューに応じた。高知県安芸市で行われている秋季キャンプでは精力的な指導を続け、選手の成長を後押ししている新指揮官。ここ数年チームの課題とされていた守備力についても「二遊間、うまなってるで」と語るなど手応えを感じている。
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-チームとしては失策やミスを減らすことが課題だった。改善に取り組んでいる中、まだ第2クールだが意識は変わってきたか。
「(食い気味に)いや、変わってる変わってる。二遊間、うまなってるでゲッツーでも。はっきり言うて」
-ゲッツーは二遊間の動きが速くなったように見える。
「そら、ゲッツーは、はよやらんとあかんのやから。今までゲッツー崩れでどれだけ(走者を残して)失点しているかというとこやな」
-選手はキャッチボールから強い球を投げている。これはコーチの指示か。
「強いボールでキャッチボールせえと(自分でも)言うてるよ。甲子園の(秋季練習の)時から二遊間でいろいろやってたけど、あれから2週間ぐらいでなあ。それぐらいの期間でも(秋季練習の)最初のクールに比べたら、全然うまくなってるよ」
-ミスが多かったのは意識、技術の両面か。
「意識もあるし、両方じゃないか。(技術では)ベースの入り方とかな。ベースに変な入り方したら強いボール投げられへんやんか。ちゃんとベースに入ればその分、強いボール投げられるし」
-投手では2007年秋季キャンプで可能性を感じた岩田稔のような投手はいたか。
「1軍で投げていた投手と、1軍経験が少ない投手ではなあ…。甲子園からストレートしか投げさしてないけど、やっぱりちょっと違うな」
-まだ実力差があるということか。
「そう、差がある。やっぱり1軍経験をしてるというか、1軍で勝ってるピッチャーのボールというのはストレートだけでも全然違うよな」
-桐敷、村上の名前を出していたが。
「村上は1軍経験がないんかな。でも、2軍で一番勝ってるんかな?あのへんに何とか合ってるポジション(を見つけていく)というかな。なかなか面白いと思うけどな。先発だけじゃなしに、ブルペンにしても。ボールの力的には面白いかも分からんな」
-今後は佐藤輝や中野が合流する。
「楽しみは楽しみやけどな。あいつら(練習)やってなかったら、ついて来れるかな?今のんびり試合しとるからな(笑い)」
-短期間だがどういうキャンプにしてほしいか。
「中野はちょっとポジションが変わる可能性があるから守備の方(がメイン)になると思うけど。佐藤も今のままじゃあかんわ。今の数字じゃな」
-中野はこっちに来たらセカンドメインか。
「やらすよ。甲子園にいてる時は二遊間混合でやったからな」
-来春は1、2軍ともに沖縄でキャンプ。
「(来年は)2軍も沖縄でキャンプをできるというのはだいぶん違うよな、今までとは。人数は振り分けなあかんけど、一緒に全員で紅白戦もできるわけやしな。一番の違いやろう。選手もそうやろうな、ファームにおっても沖縄の近いところでできるわけやから。結果を出せば、入れ替えたらええだけの話やから。すぐ入れ替えはできるからな。上のキャンプに来ても安心しとったらすぐ交代はできるしな」
(続けて)
「若い選手はこれから12、1月のシーズンオフに、どれだけ自分で練習できるかやで。自分でやるしかないわけやから。みんなで一緒に自主トレやったりしてるけど、最終的には自分やからな、結局な。そういう意味では2月にどういう姿で来るかというのはものすごい楽しみやな」