阪神・井上&前川よ外野奪え 岡田監督が助っ人補強“終了”宣言&若虎たちにハッパ

 特打を終え、引き揚げる井上(左)と前川(撮影・高部洋祐)
 特打で快音を響かせる前川
 井上も特打で快音
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 「阪神秋季キャンプ」(20日、安芸)

 阪神・岡田彰布監督(64)が20日、外国人補強の“終了”を宣言した。この日までにシェルドン・ノイジー内野手(27)=前アスレチックス傘下3A、ホアン・ミエセス外野手(27)=前レッドソックス傘下3A、ジェレミー・ビーズリー投手(27)=前パイレーツ、ブライアン・ケラー投手(28)=前レッドソックス傘下3A=の獲得に動いていることが判明。その中でも指揮官は実力主義を強調し、井上や前川ら若手へ、外野のポジションを勝ち取れと奮起を促した。

 新外国人の話題に岡田監督は「もう終わり終わり」とあっさりと助っ人補強“終了”を宣言。「何人かの候補の中でうまいこと取れたみたいやから良かったな」。当初の予定通り「投手2、野手2」の獲得に動き、ビーズリー、ケラー、ノイジー、ミエセスの交渉はいよいよ大詰め。満足顔で、4人の起用法にも踏み込んだ。

 左翼レギュラー本命のノイジーは「一応、使うつもりでおるけどな(笑)」と認めるが、ミエセスは「分かれへんわ」と来春キャンプで実力を見極める方針。投手も同様だ。ビーズリーはセットアッパー候補、ケラーは先発で起用する。それでも「新外国人は来て見てからやで」。19日に来季の残留が発表されたカイル・ケラーを含め、1軍外国人5枠を「全部使うつもりはないよ」と言い切った。

 今季は助っ人8人が在籍したが、来季は5人となり若手のチャンスも増えそうだ。岡田監督は改めて高卒3年目・井上、ルーキー・前川の1軍キャンプ参加を明言。以前から高卒野手を主軸に育てたい意向を示しており、実力主義を強調した。

 「年とか関係なしに力があったら当然1軍でな。どんどん最初の紅白とか実戦で使ってみてな。どのぐらい1軍のレベルの投手の球に対応できるとか見てみたいと思うレベルやで。はっきり言うて」

 虎将の期待に応えるように、2人は夕暮れ時の特打で快音を連発した。午前のフリー打撃で4連発を放った井上は159スイング中、3度の3連発を含む33発。前川も149スイング中、逆方向2発を含む10本の柵越えでスタンドを沸かせた。

 井上は「何とか食らいついてやっていければ。守備ももっとレベルアップして、もっと打てれば使ってもらえる可能性も高くなると思う」と気合。前川も同じで、「やるからには狙っていかないといけない。自分の中で覚悟を持って春のキャンプに入っていけるように」と力を込めた。

 ひと冬越せば、さらにスケールアップしているはず。安芸から宜野座へ。指揮官は来春キャンプ到来を心待ちにしている。

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