阪神・大山 収穫の安芸!「新たな発見といい感覚」岡田監督直接指導で打球激変
「阪神秋季キャンプ」(21日、安芸)
阪神・大山悠輔内野手(27)が21日、確かな収穫を得て、秋季キャンプを打ち上げた。岡田監督の直接指導で打球の質が激変し、「新たな発見といい感覚もあった」と充実の3週間を強調した。来季の大爆発へ、オフシーズンで指揮官の教えをさらに落とし込んでいく考えを示した。
好天の下、3年ぶりの秋季キャンプを打ち上げた。輪の中心で一本締めの音頭を取った大山は「すごくいい練習ができたし、すごくいい天気で、充実した3週間が送れました」と総括。その表情からも安芸での確かな手応えを感じ取れた。
何よりも新指揮官の直接指導で打撃が変わった。捉えるポイントを前に置き、ボールの上をたたくように意識することで打球の質が激変。「岡田監督にもらったアドバイスは自分が思っていなかったこともあって、新たな発見があった。それによっていい感覚もあった」とうなずいた。
12日のランチ特打では154スイングで41本の柵越えを放ち、19日は145スイングで52発と大爆発してファンを魅了。若手主体のメンバーで存在感を示した。岡田監督も「変わったんは確かですね。(来年)2月半ばぐらいから紅白とか実戦が始まるけど、その頃はもっと楽しみになりますね」とオフを経てのさらなる進化に期待を寄せた。
新たな打撃感覚を得た主砲だが、まだ完成形ではない。「いろんなことを言っていただけたので整理して、全てをやるのではなく、やっていく中で自分の感覚とすり合わせていくのが大事」と今後の調整の必要性を強調。「でもプロで結果を残されている方のアドバイスは自分にもプラスになる。そういうところは良かった」と指揮官の教えに感謝した。
今キャンプでは打撃だけなく、一塁に固定された守備練習にも時間を費やした。「しっかりやりたいことをやれたし、これを生かすも殺すも自分次第。やることはたくさんある。ここからオフシーズンに入るので一日一日大事にしたい」と表情を引き締めた。オフも充実の時間を過ごし、来春キャンプでは実戦形式でもスケールアップした大山を披露する。