中田良弘氏が今季の阪神を採点 投手陣の安定感は満点、やはり課題は
オリックスの26年ぶり日本一で幕を閉じた今季のプロ野球。両リーグ共に昨季の優勝チームが連覇を飾り、覇権奪回を狙ったライバルたちを蹴散らした。デイリースポーツ評論家の面々が、今季の各チームの戦いを採点。今回は球団OBでもある中田良弘氏(63)が、阪神の2022年を振り返った。
【投=10点、打=5点、守=5点、走=8点】※中田氏が各10点満点で採点
投手陣の安定感は文句のつけようがない。その中で若手が出てきた点が大きい。先発陣は青柳、西勇、伊藤将といったところに西純や才木がいい内容を見せてくれた。リリーフも湯浅や浜地が台頭。打線が得点できない試合も辛抱していたし、来年への期待が持てる。
野手陣は守備のミスが目立ち、得点力が乏しかった。守備面は記録に残らないミス、失点につながるミスが多い。加えて捕手を固定できなかったことも大きかった。
攻撃面は中野、近本といった走力のある選手が塁をにぎわせれば得点できた一方、2人が本調子でなければ無得点が続くケースが多かった。中軸は大山、佐藤輝に加え長打のある外国人選手が加われば来年はおもしろい。