阪神・湯浅京己投手（２３）が３０日、西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸５００万円から４２００万増の４７００万円でサインした（金額は推定）。２０１７年オフに８００万円から４６３％増の４５００万円で更改した桑原謙太朗を大幅に更新する、球団史上最高昇給率の８４０％アップを勝ち取った。

　４年目の今季は５９試合に登板し、２勝３敗、防御率１・０９と大ブレーク。４５ホールドポイントをマークし、ＮＰＢ最年少タイの２３歳で最優秀中継ぎのタイトルを獲得し、新人特別賞も受賞した。

　プロ初勝利のお祝いに岩貞から贈られたというグレーのスーツに身を包んで会見場に登場。球団からは「申し分のない成績を残してくれて、本当に一年間やってくれてありがとう」とねぎらわれた。金額的にも納得いく評価に「正直、そこまでは想像はしていなかった。アツアツです！」と決めゼリフを発し、笑みが絶えなかった。

　「両親にはずっとお世話になってきたので、まず最初に何かしてあげたい」と感謝の思いを口にした。「こうやって一年間、野球をしている姿を見せられて、自分としてはまだまだですけど、少し恩返しができたんじゃないかなと思います」と胸を張った。

　岡田新監督は来季のストッパー最有力候補に湯浅の名前を挙げている。「抑えをやりたい気持ちはもちろんありますけど、任された場面でという気持ちが一番大きい。勝ちパターンでは投げたいけど、どこが一番やりたいというのは特に今は思っていない」と素直な思いを明かした。

　来季に向けては「２年連続タイトルを目指して、自分自身もっとレベルアップした姿を開幕から見せられるようにしたい。チームとしては岡田監督が言う『アレ』をファンの皆さんと目指しながら頑張っていきたい」と力を込めた。