阪神・秋山「僕は勝てる投手」最多勝宣言 ダウン更改も西純、才木らに「投球術負けていない」
阪神・秋山拓巳投手(31)が2日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2200万減の8800万円でサインした。右膝に不安を抱えながら過ごした今季は不本意な結果に終わったが、万全を整えれば「やれる自信はある」と宣言。来季は若手の突き上げにも負けず、最多勝という自身初のタイトルを狙うことを誓った。(金額は推定)
こんなもんじゃない-。培ってきた技術、築き上げてきた実績が、そう証明する。復活の来季へ、秋山は力強い決意を示した。
「僕はローテーションに入れば2桁(勝利)を3回してますし、勝てる投手だと思っている。最多勝を争えるように頑張りたいなと思います」
今季は開幕ローテ入りを果たしたものの、5試合に先発して1勝3敗、防御率5・48。今春キャンプ前から不安を抱えていた右膝のコンディショニングに時間を費やし、大半を2軍で過ごした。
ウエスタンでは9勝を挙げて最多勝を獲得し、11月25日午前に開催されたNPBAWARDSのファーム表彰に出席したものの、「『3年ぶり4度目』と紹介されて、すごい恥ずかしかった」と苦笑い。「来年は夜の部(1軍の表彰式)に参加できるように頑張りたい」と自身初のタイトル獲得へ意欲を示した。
来季14年目とプロで経験を重ねてきた自負がある。2軍の若手投手と過ごす中でも「厳しいことを言っているかもしれないですけど、全体的に自覚が足りない選手ばかり。こいつらにはまだ負けないなって、一緒に練習しながら感じていました」ときっぱり。1軍では西純や才木らが頭角を現したが、「投球術に関しては、全然負けていない。試合の流れを読む力だったり、大事なポイントがあると思うので、そういうところで来季はしっかり力を発揮したい」と闘志を燃やした。
「6、7割くらいは走れるようになってきている」と状態は上向きだ。来季こそ万全の状態で開幕を迎えるためにも、治療を継続しながら走り込みの量を増やすなど来春キャンプまでに準備を整えていく。「岡田監督の元で、しっかり貯金をつくれる投手に。来年の開幕の時に『秋山おったやん』みたいな、良い意味で期待を裏切るような戦力として1年頑張りたいと思います」。背番号21の巻き返しが始まる。