阪神・陽川 西武移籍は「自分にとってチャンス」 タテジマ9年、虎党に感謝
NPB初の試みとなった9日の現役ドラフトで阪神・陽川尚将内野手(31)が西武に指名され、移籍が決定した。13年ドラフト3位で入団し、9年間身を包んだタテジマを脱ぐ。本人も驚きを隠せなかったが、環境が変わることをチャンスと捉えた。
「自分にとってチャンスだと思いますし、埼玉西武ライオンズで活躍することがこれまでお世話になったタイガースをはじめ、応援していただいたファンの方々へ恩返しになる。ライオンズでしっかり結果を出せるように、また一から精いっぱい頑張っていきたい」
長打の打てる右打者として、金本監督時代の18年には7月1日・ヤクルト戦(神宮)で球団103代4番打者も務めた。通算では301試合に出場し、打率・227、23本塁打、93打点。今季は45試合に出場し打率・294、1本塁打、6打点の成績を残していた。
岡田新監督は常々、右打者で長打を打てる選手の重要性を口にしてきた。そのポイントに当てはまる野手としての期待もあった中で、パ・リーグへの移籍が決定。陽川は「タイガースファンのみなさん、今まで熱い応援をいただき、本当にありがとうございました」と応援してくれた虎党への感謝を伝えた。虎から獅子へ-。新天地で才能を開花させる。
◆陽川尚将(ようかわ・なおまさ)1991年7月17日生まれ、31歳。大阪府出身。180センチ、88キロ。右投げ右打ち。内野手。金光大阪から09年度育成ドラフトで巨人の3位指名を拒否し、東農大に進学。13年度ドラフト3位で阪神入団。