岡田阪神 あるぞ高卒新人1軍抜てき 指揮官明言「力があったらなあ、どんどん」

岡田監督が期待を寄せる戸井(左)と井坪の高校生野手コンビ
高卒新人でも実力があれば1軍で起用する方針を明言した岡田監督
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 阪神・岡田彰布監督(65)が13日、高卒ルーキーでも実力があれば1軍で起用する方針を明言した。オリックス監督時代の2011年には駿太(現中日)を開幕スタメンに抜てき。ドラフト3位・井坪(関東第一)、同5位・戸井(天理)にとってはチャンス到来だ。来季、高卒野手の開幕スタメンが実現すれば、球団では57年・並木輝男以来66年ぶり史上2人目の快挙となる。

 レギュラー奪取に年齢は関係ない。前日の新入団会見で「でかいなあ。すごいなあ」とルーキーの体格を絶賛した岡田監督がさらに踏み込んだ。高卒新人でも戦力になると判断すれば、1軍に抜てきすると言い切った。

 「力があったらなあ、どんどん(使う)。みんな。他の球団がそういう感覚で使っているもんなあ。ほんで活躍するやんか。俺が2軍監督の時は最低3年間は2軍で鍛えなあかんなと思っていたけど、もう鍛えた後みたいな体つきしとんな」

 岡田監督が言うように過去10年の高卒選手で13年・大谷(日本ハム)、19年・藤原(ロッテ)が開幕戦に先発出場。今年も松川(ロッテ)が開幕マスクをかぶり、佐々木朗とのバッテリーが話題になった。

 岡田監督自身、オリックス時代の11年に高卒ルーキー・駿太を開幕スタメンに抜てきした例がある。駿太は2軍キャンプスタートだったが「バッティングがいい」と報告を受け2軍キャンプ地を訪問。ベテランが多いチーム事情もあり、開幕戦から起用することを決断したという。

 高卒コンビのドラフト3位・井坪、同5位・戸井にとっては追い風だ。来春から阪神も1、2軍ともに沖縄でキャンプを実施する。中でも外野の右翼はレギュラー不在。中堅組の高山、島田に加えて井上、前川、ドラフト1位・森下(中大)らライバルがひしめく中、井坪のアピール次第で道は開けるはずだ。

 指揮官は2月11、12日の1、2軍合同の紅白戦にルーキーも出場させる方針。「全員でやるんやから。全員で4つのチームを作らんと2日間、12回(制)もできひん」と熱いアピール合戦を楽しみにしている。阪神の高卒野手が開幕スタメンに名前を連ねれば、66年ぶりの快挙。し烈なレギュラー争いの末、虎の歴史が大きく動くかもしれない。

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