現役ドラフトで阪神加入の大竹 同郷・村上へのリベンジ誓う「ズバズバ行きたい」

 会見終了後、投球フォームを披露する大竹(撮影・高部洋祐)
 嶌村球団本部長(左)から帽子を被せてもらう大竹
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 阪神に現役ドラフトでソフトバンクから加入した大竹耕太郎投手(27)が16日、西宮市内の球団事務所で入団会見に臨んだ。背番号は「49」に決定。熊本・済々黌時代の3年春に出場して以来となる甲子園で背筋をピンと伸ばした左腕は、19年の初対戦時に本塁打を許したヤクルト・村上に厳しい内角攻めで勝負し、リベンジすると誓った。

 入団会見の2時間半前に甲子園に到着した大竹は感慨深げに球場を眺めた。熊本・済々黌3年時に出場した13年センバツ以来の聖地。「高校生ぶりに来たんですけど、背筋がピンと伸びるというか神聖な場所。本当に一日でも早く投げられるように」とタテジマで戦う覚悟は十分にできている。

 先発候補の大竹は、“村神様”へのリベンジを狙う。今季、NPB日本選手最多となる56本塁打を放った村上とは19年6月20日の交流戦で初対戦。初球の138キロ直球を右翼席に運ばれた苦い記憶があった。「やり返したい。楽しみです」と抑えるイメージも膨らませている。

 「勝負強いし、ここで打ってほしいというところの集中力がすごいが、インコースで(抑えたい)。左のインコースに投げるのが得意なので、ズバズバ行きたいと思います!!」

 九州学院出身の村上とは同郷で「連絡先も知っていますし、交流戦でも向こうからあいさつに来てくれてすごい律義」。人間性の良さを実感しているが、勝負となれば情はいらない。厳しく内角をえぐり、ねじ伏せる。

 甲子園には多くの思い出が詰まっている。12年夏の3回戦では春夏連覇を果たした大阪桐蔭戦で8回6失点の完投負け。13年春は2回戦の常総学院戦で完封勝利を挙げたが、3回戦・済美戦で安楽(現楽天)に投げ負け、悔し涙をこぼした。

 ホークスファンだった03年。甲子園開催の日本シリーズ、阪神-ダイエー戦に衝撃を受けた。「甲子園の大歓声にホークスの選手がのまれる印象を受けた」。今度は、熱狂的な虎党の声援の後押しを受ける立場に変わる。 ファンに「コウちゃんと呼んで」と笑顔を見せた大竹は「岡田監督も早稲田の大先輩ですので、早く“アレ”に貢献できるように頑張りたい」と決意。岡田新体制の先発陣に欠かせない左腕となる。

 ◆大竹 耕太郎(おおたけ・こうたろう)1995年6月29日生まれ、27歳。熊本県出身。184センチ、87キロ。左投げ左打ち。投手。済々黌、早大を経て17年度育成ドラフト4位でソフトバンク入団。18年7月30日に支配下登録。同8月1日・西武戦で育成出身史上初の初登板初先発初勝利。22年12月9日の現役ドラフトで阪神移籍。

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