阪神・岡田監督が大予想 有馬記念で〝アレ〟するには「枠よ」 過去9年で5度的中
「有馬記念・G1」(25日、中山)
デイリースポーツ評論家として、有馬記念で数々のヒットを飛ばしてきた阪神・岡田彰布監督(65)が、阪神の監督としてクリスマスGPを予想した。「有馬は枠よ」を信念に⑯ディープボンド、⑬タイトルホルダーを押さえに回し、内枠の馬を中心に予想。3連単10万馬券を的中させた、14年の勝ち馬ジェンティルドンナを母に持つ⑤ジェラルディーナなど、4頭に外枠の実力馬2頭を加えた3連単、馬単6頭BOXで勝負する。
枠順表に目をやった岡田監督の表情が険しくなった。「ディープ(ボンド)からいこうか思っとったんよ。大外はアカンわ。タイトルホルダーも外やもんなあ…」。当初は馬券の中心に…とも考えていた2頭が、まさかの外枠⑬、⑯番に。予想の立て直しを余儀なくされたのだった。
昨年まではデイリースポーツ評論家として、有馬記念を予想してきた岡田監督。重視する一つが『枠順』だ。
「やっぱ狙うなら内やなあ。小回りというか、直線も短いしな」
14年の有馬予想では枠順確定後、⑮番の外枠に入った3番人気ジャスタウェイを嫌い、9番人気の⑥トゥザワールドを買い目に加えたことで、3連単10万馬券を見事に的中させた実績がある。
出走表とにらめっこすること数分…腹を決めたかのように、4頭の馬名をすらすらと挙げていく。
「狙うなら【5】枠までやろ。まずはジェラルディーナか…。3歳も強いからな有馬は。有馬最後の福永のボルドグフーシュ。あとは【5】枠の2頭ジャスティンパレス、イクイノックス…。あえて本命言うならジェラルディーナやな」
枠順に続き、予想のポイントに挙げる『3歳馬』が3頭。そして、もう一つのポイントが…。「また外国人騎手で決まるんちゃうんか?3着までの年もあったもんな(※1)」。結果的にチョイスした4頭中3頭が『外国人騎手』騎乗馬となった。
「4頭だけじゃキツいわな…」。ここで、何としても当てたい気持ちが思わず口を突く。加える馬はどの馬か。「エフフォーリアは、2年連続勝てるほど力は抜けてないやろ。グラスワンダー(98、99年)、シンボリクリスエス(02、03年)みたいに、ムッチャクチャ抜けた馬やったらなあ。ヴェラアズールもJCは(騎手が)ムーアやったからなあ」
長考の末に出した結論は…。「来たら後悔するわな。最初に買おうと思ってた2頭やからな。やっぱ⑬、⑯を押さえとこか」。③⑤⑨⑩に、押さえで⑬⑯。「力がある馬が外枠に入ったから混戦やろ。3連単と馬単の6頭BOXで。他の馬が来る可能性って、そんなないと思うけどな」。最後は自信ありげにうなずいた。
※1…10年の有馬記念。M・デムーロ騎乗のヴィクトワールピサがV。スミヨン騎乗のブエナビスタが2着、ウィリアムズ騎乗のトゥザグローリーが3着となり、有馬記念初の外国人騎手による上位独占となった。
◆岡田監督はデイリー紙面で13年から有馬予想を披露。13年には勝ち馬オルフェーヴル1着固定の20点で、いきなり3連単52.4倍を的中させた。ジェンティルドンナが勝った14年には、枠順を見て予想を変更したことが功を奏し、3連単5頭BOX60点で見事に1095.9倍をゲット。17年には勝ったキタサンブラックから馬連31.7倍を、19年には2着サートゥルナーリアからの馬連29.9倍を仕留めた。そして昨年は1着エフフォーリア、3着クロノジェネシスの2頭軸で、3連単71.8倍を的中。過去9年中5年で当てており、今回は2年連続の的中が懸かっている。