阪神・ドラ3井坪 プロでも楽しんじょう! 新庄先輩のように型にはまらぬ自由なプレーを

 青空の下でバットを振る井坪(撮影・金田祐二)
 同級生と階段を駆け上がる井坪
 阪神時代の新庄
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 阪神ドラフト3位・井坪陽生外野手(17)=関東第一=が28日、東京都八王子市内にある、中学時代所属した八王子リトルシニアの鑓水球場で自主トレを公開。約2時間、ランニング、キャッチボール、打撃練習などを行った。阪神で同じ右打ちの外野手として活躍した日本ハム・新庄剛志監督(50)のように野球を楽しみ、スターに駆け上がっていく。

 野球を楽しむ!思い出のグラウンドを背に、井坪は理想像を思い浮かべ、真っすぐな瞳で語った。

 「将来的には一番、楽しくやっていたい。型にはまりたくないので、周りから見て楽しそうにやっていればいいと思います」

 八王子リトルシニア時代は「チームメートと一緒に練習するのが本当に楽しかった」という。当時の気持ちを忘れず、今では「野球を楽しむ」が自身のモットー。そんな理想像に思い浮かぶのが、高卒で阪神に入団し、同じ右の外野手として活躍した日本ハム・新庄剛志監督だ。

 まだ幼かったため、現役時代の記憶はないが、YouTubeで動画を確認。特に印象的だったのが1999年6月12日、巨人戦(甲子園)の延長十二回に放った「敬遠サヨナラ打」だ。「他人がやらないようなプレーが多いので見てておもしろい。やっぱり野球を楽しんでないと自由なプレーはできないと思うのでいいなと」と枠にとらわれないプレースタイル、楽しむ姿に目を輝かせた。

 プレーだけではない。天井からゴンドラで登場したり、かぶりものを着用してノックを受けたり…。監督になってからも奇策やユーモアあふれる発言で注目を集める新庄監督に「いろいろな面で存在感がある」と井坪。ファンを楽しませるスター性にも憧れを抱いた。

 この日、グラウンドから少し離れた鑓水公園にある124段の階段でもトレーニング。中学時代、冬は毎日行っていただけあり、笑顔も見せながらひょいひょいと駆け上がった。入寮までは下半身を安定させるため、走り込みやウエートを徹底中。プロでも野球を楽しんで、スターの階段を駆け上がっていく。

 ◆井坪 陽生(いつぼ・ひなせ)2005年3月17日生まれ、17歳。東京都出身。177センチ、86キロ。右投げ右打ち。外野手。関東第一から2022年度ドラフト3位で阪神入団。関東第一では1年秋からベンチ入り。甲子園出場なし。高校通算32本塁打。好きな食べ物は伊勢エビ。

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