阪神・ドラ5戸井 ラーメンで恩返し 父が店長「花丸軒」知名度UPへ活躍誓う

 青空の下、勢いよくジャンプする戸井(撮影・高部洋祐)
 後輩たちに交じってノックを受ける戸井
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 阪神ドラフト5位・戸井零士内野手(17)=天理=が4日、大阪府松原市にある天美西公園で自主トレを公開した。父・誠さん(57)は大阪市内の人気ラーメン店「花丸軒」で店長を務めており、夜勤をしながら家族を支える。戸井はラーメン店の知名度を上げるほどの活躍を果たし、父に恩返しすることを誓った。

 寒空の下、戸井はハツラツとした動きを見せた。小中学時代に所属した松原ボーイズが使用するグラウンドでノックなどを約2時間実施。これからプロ野球選手として社会に飛び出す青年は、活躍の先にある父への親孝行を目標に掲げた。

 父・誠さんは人気ラーメン屋「花丸軒」に勤務。戸井が小学生の時に転職して現職に就き、夕方に出勤して朝方に帰宅するハードなスケジュールをこなして家族を支えている。「仕事で忙しそうなので、自分が頑張ることでお父さんも頑張ってくれると思う」と恩返しへの思いは強い。

 チャンスはある。阪神は今季から、両親が精肉店を営む湯浅、両親が酒造を営む浜地のコラボグルメを甲子園で販売する予定。2人が昨季ブレークしたことで商品化が実現しており、戸井も1軍で活躍すれば父が働くラーメン屋のPRにつなげることができるかもしれない。

 「とにかく野球を頑張りたい」とまずは自身の成長に集中する考え。その上で「仕事の大変さとかお父さんを見ていたら分かる。しっかり活躍して何か恩返ししたいと思います」と力を込めた。

 ラーメンの世界でコツコツと下積みを重ねてきた誠さん。戸井も1年目からの猛アピールを誓いつつ、「2軍でしっかり活躍して、早く1軍で活躍できるようにストイックに取り組みたい」と着実に力をつけていくことを決意した。父の背中にならうように努力を積み重ね、プロの世界で名を上げる。

 ◆戸井 零士(とい・れいじ)2005年1月18日生まれ、17歳。大阪府出身。181センチ、82キロ。右投げ右打ち。内野手。天理から2022年度ドラフト5位で阪神入団。小2で軟式のポルテベースボールクラブで野球を始める。小5から中3まで硬式の松原ボーイズに所属。天理では1年秋からメンバー入りし2年春、3年春夏に甲子園出場。

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