阪神・ドラ6富田の肉体を作った「川次商店」のうなぎパワー 少年時代からの勝負メシ
阪神選手ゆかりの人々がエールを送る「虎戦士にエール」。今回は阪神ドラフト6位・富田蓮投手(21)=三菱自動車岡崎=が、大垣ボーイズ時代から大事な試合の前日に必ず食べていた勝負飯でもある「うなぎ」を扱う地元・岐阜県養老郡養老町「川魚問屋 川次商店」代表の水谷真教さん(56)。中学2年時に職場体験も経験した左腕の素顔を明かし、1年目からの活躍を期待した。
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富田のパワーの源はうなぎだった!「帰ってくると必ず川次さんのうなぎを食べます」と母・早苗さん。左腕が小学生の頃から大好物だという川次商店のうなぎは店内で丁寧に焼き上げられ、秘伝のたれが食欲をそそる。家でどんぶりにするのが恒例で、食が細かった富田もぺろりだったそう。
中学時代から大事な試合の前日なども必ず食べていたといい、「入寮の前日にも『うなぎを食べたい』とリクエストされてるんですよ」と早苗さん。同店のうなぎは富田にとってここぞの時の勝負飯なのだ。
中学2年時に同店で職場体験をしたことも。東部中の行事の一環で、「川次商店に行きたい」と富田が自ら希望した。代表の水谷さんは「あんなに明るい子はいないよ。元気いっぱいで、笑い声が絶えなかった」と当時の印象を明かす。同級生の中でもムードメーカー的存在だったという。「落ち着きがなくて…。お昼ご飯のカレーのお皿を割ったのも蓮だけだった(笑)」とおちゃめなエピソードも懐かしそうに明かした。
職場体験ではたれを容器に詰めたり、接客をしたり。いけすから約30キロのコイを網で引き上げることもあった。どんな仕事をするのも嫌がらず、楽しそうにしていたという。「笑いながらもまじめにやってました。言われたらすぐやる、行動の早い子でした」と水谷さんは振り返った。
ドラフト後、祝福のLINEを送った水谷さん。「うなぎのおかげでここまで強い体になりました」。そんな富田からの返信に「しっかりしていてびっくりした」と成長ぶりに驚いたそうだ。
富田と同じ大垣商出身の水谷さん。「プロでも明るさは武器になると思う。自分を信じて、準備を大切に、コツコツと頑張ってほしい。今は中日ファンだけど、阪神ファンになるわ!」とエールを送った。さらに「ヒーローインタビューで『小さい頃から川次さんのうなぎを食べてこの体ができました』と言ってほしい!」と笑顔で期待を込めた。うなぎで作られた強い体でプロでも勝負をかける。