岡田阪神に強力新ブレーン 京大出身アナリストが“アレ”の最適ルート導き出す!

 「アナリスト」として阪神入団が内定した京大・三原さん=京大野球部提供
 マウンドで投手と会話する京大・三原さん(右)=京大野球部提供
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 京大野球部初の専属アナリストがプロ野球の世界に飛び込む。三原大知さん(23)の阪神入団が内定したことが8日、分かった。灘高出身で京大4年生の秀才が、「戦略・分析担当」から名称変更された「アナリスト」として、“アレ”を目指す岡田阪神をサポートする。今年4月の入団に先駆けて、今春の沖縄・宜野座キャンプにも、あいさつなどを兼ねて1週間程度滞在する予定だ。

 京大野球部の頭脳がタイガースの一員となる。同部初の専属アナリストとして4年間チームを支えた三原さん。「地元ですし、小さい頃から見てきた球団。自分にとって念願の仕事ができるのは楽しみです。不安もありますが、チームに貢献できるように頑張りたい」。理想の職へ就けることに喜びを口にする一方で、責任も感じている。

 アナリストとは球界では一般的に自球団の選手に加え、他球団の選手も分析するスコアラーと呼ばれる仕事だ。三原さんは京大時代の経験を基に、プロでは数値やデータ分析で力を発揮することが期待される。

 日本を代表する進学校の灘中、灘高時代は、生物研究部と生徒会の放送委員に所属した。野球は未経験だが、阪神ファンの父の影響で幼い頃から甲子園に足を運ぶほどの野球好きだ。中学生の頃から分析に興味を持ち始め、米大リーグのデータサイトを利用。友人らと分析したデータについて話し合っていた。

 京大野球部に入部するきっかけとなったのは、「データ班募集」と書かれた野球部のチラシだ。「自分の知識が生かせる場所があるんだと思いました」と、迷うことなく入部を決断した。同部にはこれまでデータ班はいたが、選手兼任。専任は初だった。野球未経験の三原さんにとっては勉強の日々だったと振り返る。

 「野球をやったことがないので、選手にうまく伝えられるのか不安はありました」。知識を深めるため、グラウンドだけでなく、多くの試合に足を運び野球を研究した。練習では簡易型弾道測定器の「ラプソード」を活用。ブルペン投球した選手のデータを収集し、アドバイスを送った。

 データ分析は試合で大きな効果を発揮する。昨春のリーグ戦、1勝1敗で迎えた関大との開幕節第3戦。近田監督の信頼を得て投手起用を任されていた三原さんは、正捕手の愛澤祐亮(4年・宇都宮)を公式戦初登板先発に抜てきする。周囲も驚く起用法だったが、4回2安打無失点の好投を引き出すと、見事に「開幕勝ち点」を奪う勝利に貢献した。

 「思った以上に簡単にいかないというのがあった。自分の考えていることが通用した部分もあった。4年間、いい経験ができた」と三原さん。アナリストとして「虎の頭脳」となり、“アレ”を狙うチームを全力でサポートしていく。

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