阪神・大山“今岡メソッド”でキャリアハイ&V打量産 7年目もまだまだ発展途上「ペーペーです」

 キャリアハイ更新を目指して打撃練習に励む大山(撮影・中田匡峻)
 自主トレを公開した大山(撮影・中田匡峻)
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 阪神・大山悠輔内野手(28)が10日、鳴尾浜球場での自主トレを公開した。チームを先導する立場となり、岡田監督からも主軸として大きな期待がかけられている今季の目標を、キャリアハイに設定。打撃主要3部門で特にこだわるのは、昨季自己最多「87」を記録した打点で、「中でも勝利打点、その数字が多ければ多いほど勝ちが増える」と“V打量産”を誓った。

 大山の柔らかな表情にオフの充実がにじみ出る。「技術面はもちろんですけど、体、メンタル、全ての面においてやることはあったので、たくさん考えながら過ごしていました」。心技体を見つめ直して始動に備えた。

 7年目となる新シーズン、「そんなにまだ長くやってないので、ペーペーですし」と“発展途上”を強調した。「チームとしての目標は一つあるので、そこに向かって頑張りたいですし、個人的にもキャリアハイという、そこの数字を目指して頑張りたい」と悲願達成へ目標設定。自己記録である打率・288(20年)、87打点(22年)、28本塁打(20年)の更新に、意欲をみなぎらせた。

 中でもこだわるのは打点で、狙うは勝利に直結する一打。「勝利打点というのを自分の中でもここ何年か意識してやっていますし、その数字が多ければ多いほど勝ちが増えると思う」と肝に銘じた。

 過去に表彰対象だった勝利打点については、岡田監督も「あのタイトルは、ものすごい価値」と重要視。今は「決勝打」と呼ばれ、昨季は大山と佐藤輝の11度がチーム最多だった。今季は球団シーズン最多打点「147」を誇る今岡真訪氏(48)の1軍打撃コーチ就任が内定しており、“今岡メソッド”を吸収しつつ、白星に貢献するV打を重ねる。

 岡田監督から主軸として絶大な信頼を寄せられ、秋季キャンプでは直接指導も受けた。捉えるポイントを前に置いて、ボールの上をたたくように意識を植え付けたが、「もう少しこうしたらいいんじゃないかな、というところも何個かあったので、もう一度整理しながら」と、2・1キャンプインまでの課題を挙げた。

 抱負を語る中で、「優勝」やチームに浸透している「アレ」を用いることはなかったが、「(口にするのを)避けてはいないですね」とニヤリ。「もちろん最終的な目標はありますけど、まずは先のことよりも目の前のこと」。価値ある一振りを積み重ね、悠然と一歩ずつ頂点へ近づいていく。

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