阪神ドラ1森下響いた 福留氏の教え レジェンド“長寿の秘けつ”にプロの自覚
阪神のドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=が12日、オンラインで開催された「NPB新人選手研修会」に参加し、中日、阪神、メジャーで活躍した福留孝介氏(45)の講演に刺激を受けた。昨季までプロ生活を24年間続けたレジェンドからの金言。1年目の心得や“長寿の秘けつ”などを伝授されて、プロの自覚を新たにした。
日米通算2450安打を誇る希代の好打者の言葉が、ルーキーの胸に響いた。福留氏による約20分間のオンライン講演。真剣な表情で聞き入った森下は、「今後、大切にしていかないといけないことばかりだったので、受け止めて、しっかりと行動していきたいなと思います」と襟を正した。
福留氏は画面越しに、「最初の1年間、目いっぱい野球のことだけ考えてやってください。そうすることで長く野球ができるか、1、2年で終わってしまうかの分かれ道になる」と“長寿への鉄則”を熱弁した。ケガがつきものとなるプロ生活。「一年中元気でした、というのはまずありません。自分の体にしっかりと向き合って、いただいた給料は自分の体のためにも使ってください」と経験を基に助言を送った。
同じ外野手としてタテジマもまとっていた福留氏に対して、「メジャーとかWBCとか、そういう舞台で戦っている姿が印象に残っている」という森下。「素直に勉強になりました」と感謝を示した上で、「自分も長いキャリアの中で野球をしていきたいと思ってるので、お会いする機会があったらもっと詳しい話を聞きたい」と“補習”をリクエストした。
昨季限りで24年間のプロ人生に幕を下ろした福留氏に、「自分が今22歳なので、単純に46歳ってなったら、やっぱりすごいこと」と敬意。「ケガや体調不良はあると言ってたので、すぐに切り替えられることが大切。体のケアや体調を長く見て、頑張りたいなと思います」。新人合同自主トレは右足コンディショニング不良のため別メニュー調整となっているが、“20年選手”を目指して、レジェンドの教訓を指針に歩き出す。