ランディ・バース氏が野球殿堂入り「とても名誉」阪神に感謝「素晴らしいチーム」
野球殿堂博物館の表彰委員会は13日、今年の野球殿堂入りを発表した。競技者表彰のエキスパート表彰で阪神時代、2度の三冠王に輝いたランディ・バース氏を選出。プレーヤー表彰ではヤクルト、巨人で日本一に貢献し、DeNAでは監督も務めたアレックス・ラミレス氏が選出された。
オンラインで登場したバース氏は「タイガースは素晴らしいチームでした。掛布雅之、岡田彰布、真弓明信とホームランバッターが揃っていました。チーム全員との関係も良好でした」などと当時を懐古しながら、「日本の野球殿堂に選ばれてとても名誉を感じています。特に掛布、岡田、真弓とは多くの時間を一緒に過ごしました。もちろん川藤幸三も。阪神タイガースでの経験は素晴らしかった。とても楽しかったです」と感謝を述べた。
バース氏は2004年にプレーヤー表彰の候補として202票を集めるも、規定となる有効投票数の75%に5票及ばず落選。候補入り後15年経過で選考対象から外れたが、2008年に設置されたエキスパート表彰で2012から候補入りしていた。昨年は候補者最多の106票を獲得するも、当選必要数に4票足りず殿堂入りを逃していた。
阪神では6年間プレー。1985、1986年に2年連続で三冠王を獲得した。同年の打率・389は、現在も破られていないシーズン最高打率。日本一になった1985年には、甲子園球場で行われた巨人戦で槙原寛己からバース、掛布雅之、岡田彰布が甲子園バックスクリーン3連発を放つなど、記録と記憶に残る名プレーヤーだった。
◆エキスパート表彰 プロのコーチ、監督でユニホームを脱いで6カ月以上が経過しているか引退から21年以上の元プロ選手が対象。選考は既に殿堂入りした人、競技者表彰委員会幹事と野球報道30年以上の経験を持つ委員が6人以内の連記で投票する。