阪神・岡田監督がバース氏祝福 「もっと早くなっても良かった」

 甲子園に集結した(左から)バース、掛布、岡田の3氏=2013年9月20日
 85年阪神を日本一に導いた、現役時代の(左から)バース、掛布、岡田
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 阪神・岡田彰布監督(65)が13日、ランディ・バース氏の野球殿堂入りについて「もっと早くなっても良かったんちゃうかなあ」と祝福した。日本一に輝いた1985年には掛布雅之氏(67)とともにクリーンアップを担い、伝説の「バックスクリーン3連発」を放った。虎の指揮官は当時の秘話も交えながら、偉大な戦友を懐かしんだ。

 盟友の殿堂入りに、岡田監督も自然と笑みがこぼれた。「もっと早くなっても良かったんちゃうかなあ。あの成績からいくと、もうちょっと、いまさらかなあというのはあるな」。独特の言い回しで快挙を祝福した。

 岡田監督がプロ4年目だった1983年にバース氏が来日。スティーブ・ストローター氏と同時入団だったが「バースはどっちかと言えば、控えじゃないけど2番手みたいな形(だった)」という。メジャーに定着できず、日本に活躍の場を求めたバース氏について「(米国で)そんなすごい選手じゃなかったから良かったんちゃう。だから日本で、何て言うかな、うまくなって稼ぐと言うとおかしいけどな、そういうハングリー(精神)みたいなのがあったよな」と当時を回想した。

 阪神が唯一、日本一となった1985年には三冠王に輝いた。同年4月17日の巨人戦(甲子園)での「バックスクリーン3連発」は球史に残る伝説として、今でも語り草になっている。5番を打った岡田監督は「日本一の時のメンバーやし、その時の三冠王だしなあ。貢献度というか、すごいインパクトがやっぱりあったからなあ」と懐かしんだ。

 特に印象的だったのは、バース氏が愛用していたバットだという。重量が1キロに達する“相棒”を自由自在に操る助っ人に「1キロくらいのバットを振れるいうのはすごいことやんか。重いバットやからボールが乗るんやで。900(グラム)のバットじゃ乗せられへんで」。甲子園球場特有の浜風に乗せて、逆方向の左翼席への本塁打を量産する姿に素直に驚嘆した。

 日本野球への順応だけでなく、日本文化に溶け込もうとしていたことも成功の秘訣(ひけつ)だった。岡田監督自身もたしなむ将棋を例に挙げ、「ようやっとったしな(笑)アレ(将棋)も横で見とって覚えたんかなアイツ」。現役時代の秘話を明かし、その姿勢を改めて評価。「史上最高の助っ人」への賛辞がやむことはなかった。

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