バースみたいに虎党から愛される選手になる！阪神ドラフト５位・戸井零士内野手（１７）＝天理＝が１３日、現役時代に自身と同じ背番号４４を背負い、今回野球殿堂入りを果たした“史上最強助っ人”を理想像に掲げた。

　「人として、野球人として応援されるような選手になれるようにやっていきたい」

　バースが活躍していたのは生まれる２０年ほど前だが、高校時代からＹｏｕＴｕｂｅやテレビですごさを実感。右左で違えど、「スイングがきれい」と憧れのまなざしを向ける。

　“レジェンド”とすでに同じ習慣を身につけている。日本の野球に慣れるため、ベンチで相手投手の配球や癖を観察し、メモしていたというバース。戸井も高校時代から野球ノートを継続しているといい「毎日ではないですけど好きな時に。野球に関係する本や練習で学んだことを書いています」。前川と行っている夜間練習でも、学んだことをメモ。理想像に近づくために研究も怠らない。

　この日から鳴尾浜では新人合同自主トレの第２クールが開始。「環境にも慣れてきて、しっかり動けている」と上々だ。「すごい先輩方がつけていた。しっかり自分のものにできるように」と改めて背番号への思いも語った。「４４」を背負い、記録にも記憶にも残る選手になっていく。