阪神・西純 西勇&マエケンから“エース道”吸収 2桁星&規定投球回数到達へ学びのオフ

 遠投する西純(撮影・高部洋祐)
 トレーニングの合間に笑顔を見せる西純。左は西勇
 西勇(右)と共にトレーニングに励む西純(撮影・高部洋祐)
3枚

 阪神・西純矢投手(21)が16日、沖縄・宜野座で、遠縁にあたる西勇輝投手(32)と取り組んでいる合同自主トレを公開した。昨年12月には、幼少時代からの憧れだった大リーグ・ツインズの前田健太投手(34)との合同自主トレが実現。輝かしい実績を誇る2人から、2カ月連続で“エース道”を吸収し、今季の目標「2桁星&規定投球回数」の達成に生かす。

 強風が吹き、気温15度で肌寒さを感じる南国で、若手ホープは元気はつらつだった。唯一の屋外メニューとなったのが遠投。西勇が「風、ヤバいな」と心配した直後、西純の投じた一球は風に流され、報道陣の方へとそれてしまい、「スミマセーン!!」と大きな声が曇天に響き渡った。

 キャンプインに向けた課題を、「体をコントロールするっていう意識」とした西純。筋力キープのために、ウエート重量を上げていることも明かした。体幹も鍛え、上半身は一段とガッチリした印象で、「太らずにいい感じにトレーニングできている」と満足げだ。

 今季の目標については「2桁勝利と規定投球回目指して頑張ります」と話す。そこに向けて、今オフは学びの場に恵まれた。2年連続となる西勇との自主トレに加え、昨年12月上旬にはマエケンに念願の弟子入り。「先発ピッチャーとしての考え方であったりを聞けましたし、すごく貴重な経験」と収穫は大きかった。

 「若い時はすごく走ってたって言ってましたし、試合でもいかに1年回ることを一番に考えて、目先の一試合じゃなく、1年で考えるのが大事っていうのがあって。自分もそうだなって思いました」。日米で積み重ねてきた経験から伝えられた、エースの心得が胸に刺さった。当初は今月も合同練習のプランがあったが、手術明けで万全ではない前田からの提案もあり、西勇との自主トレに専念する形となった。

 「『ブレずに目標を達成するにはどうするか』っていう考え方が、すごい共通している。オールスターの時も前田さんは黙々と走っていたと聞いて、目標がある人はそうなるんだなって。西さんもあんまり周りを気にせず自分のことっていうタイプだと思うので、目標を達成するにはどうしたらいいか、もっと考えないといけない」

 リスペクトする先輩2人から示された指針。「長いイニング投げられる方にいろんな話を聞いて。そういうピッチャーになれるようにやりたいなと思います」。プロ4年目、若き右腕がエース道を力強く踏み出す。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス