阪神・岡田監督 監督会議座長で貫禄たっぷり 「アマにならう必要はない」「監督が楽すぎる」
プロ野球の12球団監督会議が18日、都内ホテルで3年ぶりに対面形式で開かれ、阪神・岡田彰布監督(65)が座長を務めた。かつて選手会会長も経験した最年長監督は、抜群のリーダーシップを発揮。「サスペンデッド」、「セ・リーグのDH制導入」について反対姿勢を示すなど“岡田の考え”を展開し、球界に提言を行った。
座長を務めた岡田監督は貫禄たっぷりだった。会議は予定時間を30分以上もオーバー。「長かったわホンマ、いろいろと」。やや疲れた様子を見せつつ、抜群のリーダーシップは健在だ。議論が白熱した、現在は延長十二回で引き分けとなるサスペンデッドゲームの改正について「お客さんは決着する試合が見たい」という意見も出る中、「勝率勝負だから、引き分けも戦術」と知将らしい反対理由で敵将をうならせた。
「試合短縮言うてんのにね。(夜)10時以降の鳴りもん(禁止)とかな。日本の場合は電車とか遠くから来てる人もいてるし、決着って言うのはルール的には難しいと思うてるから」。アマチュアや国際試合で広がるタイブレーク制度も「反対」とキッパリ。「アマチュアにならう必要はない。何か違うの考えたらどうですか?」と提言したという。
「セ・リーグDH制導入」も「俺はずっと反対」と言い切った。オリックスの選手、監督時代に経験しているが「監督が楽すぎる」と笑い飛ばす。「打順をシャッフルしたりね、ピッチャーが(打席に)回ってくるとかこないとか、そういう醍醐味(だいごみ)がないよな。俺はちょっとつまらんように感じたな」。多数決を採ったわけではないが、他のセ・リーグ監督からも賛成意見は少なかったという。
かつて選手会の会長も務めた指揮官。久々に参加した監督会議でも存在感は別格だ。魅力あるプロ野球界へ、12球団最年長監督が引っ張っていく。