「阪神の藤浪晋太郎で良かった」ア軍移籍の藤浪が会見 甲子園は「一番大好きな球場」

 10年を過ごした甲子園でタイガースでの思い出を話す藤浪(撮影・立川洋一郎)
 バックスクリーンに映された選手からのビデオメッセージを見終えて振り返る藤浪(撮影・立川洋一郎)
 メジャー移籍への意気込みを語る藤浪(撮影・立川洋一郎)
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 阪神からポスティングシステムで米大リーグ、アスレチックスに入団した藤浪晋太郎投手(28)が21日、兵庫県西宮市の甲子園球場で記者会見に臨み、「『阪神タイガースの藤浪晋太郎』で良かったなと本当に思う」と去りゆく球団への思いを語った。

 阪神に在籍した10年間を振り返り「いい思い出、悪い思い出もたくさんありますけど、いいも悪いも含めてものすごくいい経験をさせてもらった」と感謝。「自分の野球の引き際がどうなるのか分かりませんけど、投げさせてもらえる機会をいただけるなら投げたいなと思います」と、将来的な甲子園への“復帰”も誓った。

 藤浪の一問一答は以下の通り。

 -今の率直な気持ちは。

 「まだ(所属先が)決まっただけなので、どちらかと言えば引き締まる思いというか、しっかりやらなきゃなという思いが一番強いです」

 -ワクワクする気持ちが大きいか。

 「そうですね。もちろんありますし、もちろん不安もありますし、でもワクワクが大きいですかね」

 -米国での会見の英語はどの程度練習したのか。

 「3日4日くらい前から。発音に関しては昔ちょっとやってたんで苦労はしなかったですけど、覚えるのにちょっと時間が掛かったと言いますか、3日4日ぐらい覚えるのに必死だった」

 -反響はあったか。

 「ありましたね。たくさんの方から連絡をいただきました」

 -会見では両親や阪神への感謝も口にしていた。改めて思いを。

 「両親を含め、たくさんの方の支え、応援があってアメリカに行かせてもらえることになっていると思いますし、今の自分があると思うので、本当に感謝したいなと思います」

 -阪神には10年間在籍。振り返ってどんな思いが胸にあるか。

 「いろいろいい思い出、悪い思い出たくさんありますけど、いいも悪いも含めて、ものすごくいい経験をさせてもらったと思いますし、『阪神タイガースの藤浪晋太郎』でしか経験できなかったようなこともたくさんあると思いますし、『阪神タイガースの藤浪晋太郎』で良かったなと本当に思っています」

 -思い出に残るシーン、忘れられないシーンは。

 「いやー、いろいろありますけどね、10年あるとやっぱりたくさんあるんで、うーん、1番というとなかなか順位をつけがたいと思います」

 -今、甲子園の芝に立っている。高校時代から投げ続けてきた。甲子園とは。

 「自分を育ててくれた球場でもあるし、職場でもあり、いろんな面があるんですけど、一番思い出深い球場というか、一番思い入れのある球場ですね」

 -特別な思いはあるか。

 「もちろんですね、はい。甲子園という、昔の子どもの時から見に来ていた時からの憧れでしたし、高校のいい思い出、プロ野球に入ってからのいろんな思い出、いい思い出悪い思い出、たくさん詰まった一番大好きな球場です」

 -またいつか甲子園で投げたいという思いは。

 「そうですね、いずれ。自分の野球の引き際がどうなるのか分かりませんけども、いずれ投げさせてもらえる機会をいただけるなら投げたいなと思います」

 -大リーグではどんなピッチングをしたいか。

 「自分にとっての挑戦だと思うので、挑戦するからには思い切ってやりたいですし、いろんな経験、いろんなものを吸収しつつ成長していければと思っています」

 -世界最高峰の場でどんな強みを見せて、どんな勝負をしていきたいか。

 「やっぱり、ファーストボール、スプリット、いろんな球種が自分の武器だと思うので、それを思い切って出しつつ、日本の皆さんに応援してもらえるような、面白い、見応えのある投球ができればなと思います」

 -大谷選手との対戦について。

 「やっぱり世界最高の選手ですし、楽しみっていうのが一番ですかね。皆さんもファンの方も楽しみにしてくださっている方もいると思いますし、いい勝負を見せれればいいなと思っています」

 -大谷選手を打ち取るイメージはあるか。

「どうですかね(笑)なかなか難しいとは思いますけど頑張って工夫して抑えたいなと思います」

 -大リーグで他に対戦したい選手は。

 「鈴木誠也(カブス)も同級生ですし、そうですね、大谷と鈴木誠也はやっぱり勝負したなと思います」

 -移籍が決まってから、阪神のチームメートから何か言葉は。

 「あまり直接LINEが来たというのはないですけども、皆さん、メディアを通じてたくさん応援のコメントを出してくださっているんで、ありがたく受け取ってますし、応援してもらっているなと感じました」

 -印象に残ったメッセージは。

 「いや、これっていうのはないですけど、皆さんすごくコメントとか出してくださっているので、すごくうれしく思っています」

 (サプライズのメッセージ動画が流れる)

 -メッセージを見て。

 「うれしいですね。なんて言うんでしょう…。タイガースで後半は特に良い数字を残したわけではないですし、チームにすごい貢献できたわけでもないのに、いろんな方がすごい応援してくださっているなというのを実感しますし、チームメートもこうやって送り出してくれることに、すごく感動しています。泣きそうです」

 -心に残ったのは。

 「いやもうみんな。本当に良くしてくれたチームメートでしたし。映像でてきてくれた人もそうじゃない人も、みんなに出会えて良かったなと思いますし。良い出会い、良いタイガースでのチームメート、最高のチームメートだなと思います」

 -大リーガー藤浪晋太郎としての意気込みを。

 「せっかくチャレンジさせてもらうスタートラインに立てたので、思い切って勝負したいですし。でも、スタートラインに立っただけなので、これから覚悟決めて勝負思い切ってできたらなと思います」

 -阪神ファンへ。

 「10年間本当にお世話になりました。良いところ悪いところたくさんあったと思います。そうですね、もっと貢献できて良い形でファンの方に見送ってもらえれば自分の中では良かったんですけど、こういう形でアメリカに挑戦させてもらうことになりました。思い切って勝負するところを見て頂きたいなと思います。みなさんも多分、うまくいくところうまくいかないところ、たくさん人生の中であると思うんですけど、藤浪とちょっと重ね合わせつつ、そんな気持ちでみていただければなと思います」

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