メジャー挑戦の藤浪 井川氏「チャンスは十分」糸井氏「うらやましい」
デイリースポーツ評論家に就任した井川慶氏(43)、糸井嘉男氏(41)の特別対談が実現。メジャーに挑戦する藤浪への期待を語った。
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-藤浪の大リーグ挑戦が決まった。
井川「まずチームがアスレチックスということで。やっぱり投手有利なスタジアムですからね」
糸井「あ、広いんですね」
井川「広い。なので、チャンスはすごくあるかなと。あとどうしてもアメリカって、日本での外国人助っ人もそうなんですけど、最初にコケるとなかなか使われない。たとえば昨年だったら、ケラー選手。最初に打たれてファームに行ってましたけど。やっぱりそれと同じで、助っ人で行くと最初の印象が大事ですよね」
糸井「じゃあ、指をねぶってでも投げないと(笑)」
井川「そう(笑)。キャンプ中はアリゾナかな。アリゾナは乾燥しているので、その対策をしないといけない。今は検査がすごいですけど、どうやって今の選手が(滑るボールの)対策をしているかは知らないので、情報を聞いていい形で投げてほしいと思いますよね」
-今までは日本で大成功して海を渡る形。藤浪は違うパターンになる。
井川「もう全然、大丈夫ですよ。持っているものがすごいので。それをうまく発揮できる環境かどうか。アスレチックスはだいぶ細かく数字で見ていますし、投手有利の場所。チャンスは十分にあると思いますよ」
糸井「化けたらエグいんちゃいます。100マイルですもんね」
井川「そう、100マイル。スピード速いのが好きなんでね、アメリカ人。ただ、オークランドはあまり環境が良くないので…。球場の周りだけは気をつけてほしいですね。危ないから」
糸井「ハハハッ。治安悪いんすか?」
井川「そう、オークランドは悪いのよ。電車も乗ったことあるけど、落書きとかもめっちゃあって」
糸井「じゃあ合ってますね、アイツに(笑)」
井川「独身ですよね?だったら、まあ。変なところに行かなければ…」
-糸井選手は食事にも行っていた。
糸井「そうですね。めちゃくちゃいい青年ですよ。すごく礼儀正しいです」
-メジャー挑戦は聞いていた?
糸井「発表前には聞いていましたね。一緒にご飯に行った時に『僕、メジャー挑戦しようと思っています』って。(大声で)『おおー行けー!!』って答えました」
-糸井さんは現役の時にメジャー挑戦の思いはあった?
糸井「当時も、今も!やっぱね、みんな行くじゃないですか。あんなん見ていたら、うらやましいっすよね。そら、もちろん挑戦したかったっていう思いはありましたよ。井川さんがうらやましいですよ」
井川「いやいや。ほんともったいない(笑)。うまくタイミングがかみ合うとかねえ、そういうのが大事だから」
糸井「僕やっぱ投手から野手に転向してるんで、遅かったんですよね。最初から出てないんで。年齢って結構、重要じゃないですか」
井川「そうそう、30歳を超えちゃうとね…。やっぱりその前に行かないと。評価が難しくなっちゃうよね」
糸井「20歳くらい若返りたいです。年齢詐称しようかな…(笑)」
井川「いるね(笑)」
糸井「いますよね(笑)。たくさんいますよね」
井川「いるいる、だって日本に来たら年齢が若くなっている人もいますから。アメリカでは年上だったのに、日本だと年下になってるじゃんって(笑)」