4年ぶり!六甲おろしが聖地で歌える 応援歌も大声援も政府“解禁” 岡田監督「やっぱり励みになる」
聖地に六甲おろしの大合唱再来-。政府は27日、プロスポーツなどの大規模イベントの収容人数の上限を撤廃する方針を決めた。これまで規制してきた満席での声援なども可能となり、超満員の大歓声が復活する。甲子園を所用で訪れ、取材に応じた阪神・岡田彰布監督(65)は選手のモチベーションにつながると強調し「応援というのは励みになるよな」と復活を歓迎した。
甲子園の“代名詞”でもあったマンモスから響く大歓声、大合唱が4年ぶりによみがえる。新型コロナウイルス感染拡大の影響から「大声」の応援が制限されていたが、この日政府が正式にプロスポーツなど大規模イベントの収容人数等の上限撤廃を発表。満員の声援も可能となり、コロナ禍前の“日常”を取り戻すこととなる。
勝利や得点シーンの象徴、球団歌の六甲おろしを虎党全員で合唱する時が来る。球場全体からの地鳴りのような大歓声は、12球団一とも形容されることが多くあった。しかし、20年からのコロナ禍により、無観客試合や観客動員の上限を敷いた開催が強いられた。
22年からは規制も緩和され、甲子園に超満員の虎党が詰めかけることとなった。ただ、「大声」を出しての応援には制限がかかっており、選手応援歌を全員で歌うことができず。事前収録の応援歌に合わせて、応援するスタイルを取っていた。
昨季のCSファーストS・DeNA戦では、横浜スタジアムでの声出しの応援が禁止されていた中、阪神ファンの大合唱が物議を醸したこともあった。政府の決定を受け、12球団の球場対応が変わることは間違いない。マスク着用など感染リスクを考慮する必要性はあるが、従来の応援スタイルにシフトしていきそうだ。
岡田監督も六甲おろしの大合唱復活を歓迎した。「コロナが増えんようにある程度、マスクとか対策はすると思うけど、応援というのはやっぱり励みになるよな。(選手のモチベーションも)そら全然、変わるよ」と充実感をにじませていた。
05年にリーグ優勝した際も、甲子園の超満員の大歓声がナインの力となった。18年ぶりリーグ優勝、38年ぶり日本一へ向かう岡田新体制に、強力な“応援団”が帰ってくる。