【トラ番イチオシ選手3】岡田監督が期待のノイジー 直球のキレだけじゃないドラ6富田
岡田新監督の下、悲願のリーグ優勝を目指す阪神の春季キャンプが2月1日に幕を開ける。今年から1、2軍ともに沖縄で行われるキャンプを前に、デイリースポーツトラ番7人衆がそれぞれイチオシ選手を紹介する。
【シェルドン・ノイジー外野手(28)】
今季の岡田阪神の鍵を握る存在だ。パワー自慢のミエセスと比べると迫力に欠けるかもしれないが、ノイジーの持ち味は広角打法。岡田監督は05年Vに貢献したシーツのような、つなぎの打撃を期待しており「3番・左翼」構想を温めている。
昨季の虎はマルテ、ロハス、ロドリゲスの外国人野手3人が持ち味を発揮できず、チームも苦しんだ。岡田監督が80打点を期待するノイジーがハマれば大山、佐藤輝への相乗効果も期待できそうだ。
昨季は主に内野を守っており、外野の守備力もチェックポイントとなる。メジャーでは投手経験もあり、ブルペン入りするかも注目だ。入団会見では「自分はたくさん練習するのが好き」と日本流を大歓迎。期待外れとなれば構想の練り直しを迫られてしまう。岡田監督の外国人操縦術とともに、背番号7から目が離せない。
【富田蓮投手(21)】
ドラフト指名後から取材機会の多かったドラフト6位の富田(三菱自動車岡崎)。日に日に期待は高まっている。アピールポイントは球速以上に伸びのある直球だ。最速147キロながら回転数が多く、切れ味抜群。昨年10月のU-23W杯でも直球で押す投球で外国人打者を圧倒した。
社会人、国際試合で培われた精神力にも注目だ。新人合同自主トレの初ブルペンでは「見ている人が多かった中でも自分のペースで投げられていた」と担当の筒井スカウト。さらに3000メートル走ではぶっちぎりの1位で持久力に加え、負けん気の強さも見せつけた。
同期の高卒選手にも積極的に話しかけたり、「ナイスラン!」と声かけをしたり、仲間思いな“兄貴的存在”の印象も強い。2軍キャンプからアピールを重ね、目標とする伊藤将のように開幕ローテ入りを果たしてほしい。