阪神遊撃争い 小幡vs木浪いざ開戦 岡田監督「守りよ。打たんでええ」

 遊撃サバイバルの号砲が鳴る!阪神・小幡竜平内野手(22)、木浪聖也内野手(28)が31日、今春キャンプで勃発する正遊撃手争いに向けて火花を散らした。岡田彰布監督(65)が打力よりも守備力を重視する考えは双方理解済み。南国の地を舞台としたガチンコ勝負が幕を開ける。

 心地よい南国の風を切り裂くように、2人の虎戦士の目つきは鋭かった。プロ野球人生の中でも大きな分岐点となるであろう勝負の1カ月。岡田監督が正遊撃手候補に挙げる小幡と木浪の気持ちは自然と高ぶっていた。

 指揮官は正遊撃手争いを制するポイントを改めて明確にした。「守り、守り。そんなんずっと言ってるように守りよ。打たんでええ言うてるやん」。アピールすべき最優先事項は守備力で打力は二の次。「ショートなんか、どうせ8番やから打たんでええやん」と打撃に目をつむる分、より堅実な守りが求められる。

 小幡は「信頼される守備があって次の打撃だと思う。まずは守備をアピールしてその次に打撃もアピールできたら」と意欲。木浪も「岡田監督が守備(が重要)と言っているので、守備は一番においてやっている」とキッパリ。指揮官が正遊撃手に求めるポイントは、双方きっちりと理解している。

 2人とも29日から2日間行われた先乗り自主トレに参加。2日目に行われたシートノックでは共に遊撃守備に就き、軽快に打球を処理した。「暖かくて動きやすい気候なので、すごくよかった」と小幡。木浪も「いい感じで(キャンプに)臨めると思います」と順調な調整ぶりを示し、“リング”に上がる準備はバッチリだ。

 指揮官はレギュラー固定の時期について「(3月)中頃で十分」と話しており、遊撃サバイバルの期間は今春キャンプ、オープン戦を含めた約1カ月半に及ぶ。小幡は「スタートからしっかりアピールできるように」と先制パンチに意欲。木浪も「競争に勝てるように」と闘志を燃やした。岡田監督の信頼をどちらが勝ち取るのか-。宜野座の空にゴングが鳴り響く。

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