阪神 西純&才木の熱投“競演”に杉山オーナー感嘆 キャンプ初視察「やっぱり違うな」

 ブルペンで力投する西純
 ブルペンで力投する才木
 岡田監督(左)とブルペンを視察する杉山オーナー(撮影・中田匡峻)
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 「阪神春季キャンプ」(4日、宜野座)

 昨年末に就任した阪神の杉山健博オーナー(64)、秦雅夫代表取締役会長(65)が4日、1軍宜野座キャンプの視察に訪れた。キャンプ初視察となった杉山オーナーは、ブルペンで岡田監督の隣に陣取り、才木、西純に熱視線。期待の若手2人の迫力ある投球を目の当たりにし、指揮官に「やっぱり違うな」と感嘆の声を漏らした。

 ブルペンの隣同士で投げ合う、2人の投球が次第に熱を帯びていく。“ズドン!”と西純が、いかにも重たそうな直球を投げ込むと、負けじと才木も“スパン!”と伸びのある球でミットを鳴らした。

 次々と先輩投手が投球を終え、ランチに向かう中、残された2人がブルペン内の視線を集める。そのうちの一人、捕手の後方でネット越しに見守ったのが、昨年12月21日付で就任した杉山新オーナーだった。

 岡田監督の隣に腰かけて時折、言葉を交わしたオーナーはキャンプ自体が初視察。「『やっぱり違うなあ』とは言うてたけどな。好きは好きやな、野球」と指揮官が明かしたように、両右腕の迫力満点の“競演”を、最後まで頼もしそうに見守った。

 「えっ、オーナーだったんですか!?」。視察を知らされると、同じような反応を見せた2人。ブルペン右端のレーンで77球を投じた西純は「監督には気づいていました。きょうは端っこでしれっと投げられたなと思います」といたずらっぽく笑い、「課題を持ってやっているので、そんなに力が入るとかはないかなと思います」とうなずく。

 一方の才木はジャスト100球でフィニッシュ。フォークの投球も解禁した。「ブルペンには、いろんな人が見に来るので別に気にはしていないです」とさらっと言い放ったが、それでも隣で投げ込んでいた西純への意識があったことは隠さない。

 「去年の今頃は一緒に(2軍の)安芸でキャンプをやってたんですけど、その時に比べたら、段違いでめっちゃいいボール投げてるんで。すごく良くなってる感じはしますね」。後輩の成長が刺激になっていることを明かした。

 もちろん岡田監督の2人への期待も大きい。「あのへんが(先発ローテに)入らんと、活性化しないわな。まだ相性とかないからな。どこのチームも関係無しで、どんどん投げていかなあかん年齢やしな」。トミー・ジョン手術から復活し、昨季4勝(1敗)を挙げた才木と、高卒3年目で6勝(3敗)を挙げた西純。飛躍が期待されるコンビの熱投を初視察で目の当たりにし、さぞかしオーナーもご満悦だったに違いない。

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