阪神・岡田監督 ドラ1森下を大絶賛 15日の楽天戦でデビューの可能性も

 温かい眼差しで森下(手前)を見つめる岡田監督
 岡田監督(左)が見る中、快音を響かせる森下(撮影・北村雅宏)
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 「阪神2軍春季キャンプ」(5日、具志川)

 阪神・岡田彰布監督(65)が5日、2軍・具志川キャンプを初視察し、ドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=を大絶賛した。12月に発症した右足肉離れの影響で別メニューを続けている中、78スイング中15本の柵越えでアピール。指揮官は11、12日に予定されている1、2軍合同紅白戦に1打席限定で出場させると明言し、早ければ第2次岡田政権初陣となる15日・楽天戦(金武)で対外試合デビューを果たす。

 具志川の空をパワフルな打球がなぞっていく。ルーキー・森下の実力は大げさではなく、怪物級だ。2軍キャンプを初視察した岡田監督は「フフフッ」とニンマリ。打撃ケージの後ろで、背番号1に一目ぼれした様子だ。

 「もう見てのまんまやろ。オレが言うアレじゃないよな。見とって分かるやんか」

 はっきりモノを言う“岡田節”で最大級の褒め言葉だろう。評判通りのパワーと底知れぬポテンシャル。あまりに衝撃的なデモンストレーションに、白い歯を見せた。

 この日、岡田監督は宜野座でサインプレーの練習を見届け、13時5分に具志川に到着。指揮官のグラウンド入りに合わせるように森下がバットを握った。

 指揮官はティー打撃から熱視線を送ると、フリー打撃で度肝を抜かれた。78スイング中、推定125メートル弾を含む柵越え15発。左方向への引っ張った打球だけでなく、バックスクリーン弾2本、右方向にも2本放り込む姿にくぎ付けになった。

 「ちょっとライトに風が吹いているからな、余計な、伸びるし。スイングスピードが違うから、遠くに飛ぶというのもあるしね」

 ポイントを引きつけて、フルスイングではじき返す。「若いから苦しいなりに振り切れとるわな。5年後のあのスイングはあかんで」と苦笑いしつつも、将来の成長曲線を想像したくなるほどの逸材であることは確かだ。

 「あと10日とか、それぐらいで(1軍に)合流できればね、十分取り返せると思う」

 岡田監督は今後の青写真も描いた。今キャンプは右足肉離れの影響で別メニューが続くが、第3クールからの2軍本隊合流を経て、11、12日に予定している1、2軍合同紅白戦に出場させる考え。そこでは1打席限定ながら、シートノックにも参加する方向で、早ければ第2次政権初陣となる、15日・楽天戦(金武)が森下の対外デビューとなりそうだ。

 現状、岡田構想では「6番・右翼」が白紙の状態。パワー自慢のルーキーが突き抜ける可能性は十分にある。岡田監督にとって、大満足の具志川初訪問となったに違いない。

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