阪神新助っ投ビーズリーは〝とにかく明るい〟右腕 妻との出会いで「心が変わった」

 「阪神春季キャンプ」(6日、宜野座)

 各球団に今季加入した外国人選手を紹介する「新助っ人襲来」。第1回は阪神のジェレミー・ビーズリー投手(27)を取り上げる。明るく人懐っこい笑顔が印象的な右腕。以前は「人前に出るのも恥ずかしかった」というが、妻との出会いによって「心が変わった」という。また、左手首に巻かれた3色のアームバンドに込められた意味とは-。

 ◆生まれ 1995年11月20日生まれ、米ジョージア州ライオンズ出身。「すごく田舎ですごくすごく小さな街。人口5千人くらいで街灯も2つしかない(笑)」

 ◆サイズ 身長190センチ、体重109キロの巨漢だが「小さい頃から身長は高かったが、体は細かった。大学に上がった時から大きくなった」。分厚い胸板が目を引き、ベンチプレスは「120キロくらい」は優に挙げる。

 ◆スポーツ 野球を始めたのは3歳で「父が好きだった」。投手だけでなく「キャッチャーも含めて全ポジションを経験した」。他にはアメリカンフットボール、バスケットボール、レスリングに親しんだが、高校から野球一本に絞った。

 ◆家族 両親はともに警察関係の仕事に従事していた。兄と姉がいる3人きょうだいの末っ子。兄も野球をやっていたが現在は教師を務めている

 ◆日本食 入団会見では「いろんなラーメンを食べることが好き」と語っていたが、新たにカツ丼が大のお気に入りとなった。キャンプ宿舎で食べたといい、一瞬で好物になった。他にも中華料理で「小籠包も好き」。一方でサザエのつぼ焼きは「あまり好みではなかった」と苦笑い。

 ◆日本の印象 「みんな心が広くて優しくて、日本人はすごくいい人が多いんだなと驚いている」。行ってみたい場所には「富士山」と日本の最高峰を挙げた。

 ◆趣味 魚釣りとハンティングで「子供の頃から祖父や父に連れて行ってもらった」。

 ◆とにかく明るい性格 いつも笑顔が絶えない印象だが、意外にも「昔はすごく人見知りで、人前に出るのが恥ずかしかった」という。変化のきっかけは妻ブロックさんとの出会い。「彼女に出会ってから心が変わった。一緒にいることで素の自分が出せるようになって、他の人にもというふうに、どんどん変わっていった」。ブロックさんは現在妊娠中で、7月には待望の第1子が誕生予定。「彼女以上に私を幸せにしてくれる人はいない。そういう意味でもすごく大切な存在」と愛妻家の一面を隠さない。

 ◆3色のアームバンド 左手首にはラバー製の3色のアームバンドが巻かれている。黒には「I AM SECOND(私は2番目)」の白い文字。「キリスト教のもの」だという。オレンジにはがんで亡くなった旧知の人物の名前が入っており「メディア関係の仕事をしていて、昔から追いかけてくれていた人」。緑は妻の親族で「若くして亡くなった子からもらったもの」。さまざまな思いを背負って右腕を振っている。

  ◇  ◇

 “勝利の方程式”入りが期待されるビーズリーは今キャンプで既に2度ブルペン入りして計52球を投じた。2日の初ブルペンでは“バズーカ”のような直球で各球団スコアラーの度肝を抜いた。直球の最速は現在147キロだが、重さを感じさせる球質、タイミングの取りづらそうなテイクバックは実戦向きとの評価を得た。実戦形式での登板は「コーチと話しながらになる」と未定を強調しているが、期待は高まるばかりだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス