【中田良弘氏の眼】阪神新外国人ノイジー、ミエセス 早い時期に一発のメリット 日本野球になじみやすく
「阪神春季キャンプ」(7日、宜野座)
阪神OBでデイリースポーツ評論家の中田良弘氏(63)がキャンプ初のシート打撃を見届け、2者連続弾を放った新外国人のノイジーとミエセスの今後に期待を寄せた。
◇ ◇
今キャンプ初実戦となるシート打撃で、新加入のノイジーとミエセスに本塁打が飛び出したのは大きな収穫だといえる。
外国人選手にとって、環境が大きく変わる新天地のキャンプは戸惑う事も多い。例えば、侍ジャパンの投手がWBC公式球に慣れるのに苦戦するように、アメリカから日本にやってきた選手も当然、日本のボールやストライクゾーンの違いに苦戦するはずだ。
これまでも、期待されて入団してもキャンプ序盤に環境の変化に戸惑い、実力を発揮しきれない外国人選手は多かった。そういう意味で、2人が早い時期に打席で結果が出せれば気持ちよく、リラックスして日本野球に入っていける。
ノイジーは広角に打てるタイプ。ミエセスはいとも簡単に持って行った。2人とも右打者で、左腕・桐敷の140キロ台後半速球を打ったというのも面白い。岡田監督の構想では、ノイジーは3番を打たせたいというのがあった。ミエセスも相手先発が左腕の試合でスタメンという選択肢ができ、外国人選手の使い方や打線の組み方にバリエーションが広がるだろう。