元阪神愛され助っ人 ボーアが引退表明「タイガースに感謝」今季オファーなし 現在は母校で学位取得
20年に阪神でプレーしたジャスティン・ボーア内野手(34)がSNSで現役引退を表明した。
ボーアは09年ドラフト25巡目でカブスに入団。13年オフにルール5ドラフトでマーリンズへ移籍し、翌年6月にメジャーデビューを果たした。15年に23本塁打、73打点を、17年には自己最多の25本塁打、83打点、OPS・902をマーク。しかし、チームの解体で18年途中にフィリーズへトレードされ、19年にエンゼルスでもプレーした。
メジャー通算92本塁打の実績を引っ提げ、20年に来日。阪神では“バースの再来”として期待され、99試合に出場して打率・243、17本塁打、45打点を記録した。本塁打後の「ファイアボール」のパフォーマンスでチームを盛り立てるなど、愛されキャラで人気を集めた。
親日家でもあるボーアはチーム残留を熱望したが、オファーは届かず、1シーズンで退団。21年はジャイアンツ3Aをへて韓国リーグ入り。昨季はメキシコリーグで16試合、打率・327を残したが、今オフは米国だけでなく、海外の球団からもオファーは届かなかった。
ボーアは自身のツイッターに「全ての選手に引き際を知るときがやってくる。私にとって今日がその日だ」と投稿。インスタグラムでは、これまで支えてくれたヘイリー夫人と長男のジミー君や自身の両親、さらにはこれまで所属した阪神を含む全球団のチーム名を記して「感謝しています」とつづった。
現在は母校のジョージ・メイソン大で学位を取得していること、家族との時間を楽しんでいることを報告し、「私にたくさんのことを与えてくれたゲームにお返しできることを楽しみにしている」と、野球界への恩返しを誓った。