「阪神紅白戦、白組２－３紅組」（１１日、宜野座村野球場）

　ローテ入りへ猛アピールや！１軍紅白戦の紅組先発を務めた阪神・村上頌樹投手（２４）が１１日、３回無安打無失点の好投を見せた。

　初回からピンチを招いても冷静だった。四球を与えた中野に二盗を許し１死二塁となり、迎えたのはノイジー。「大山さんに『２アウト三塁ＯＫぐらいの気持ちでいったらいいよ』と声をかけてもらって」と気持ちを切り替え、１４６キロ直球で空振り三振に。続くミエセスも変化球で連続三振を奪い、見事“助っ人斬り”に成功だ。

　この日は「クイックで投げたり、足を上げてちょっと止まって長く持ってみたり」と試行錯誤。三回には中野をカーブで追い込んだ後、クイックモーションでタイミングをずらし、ツーシームで三振に斬った。「いろいろ試しながら、投げさせてもらって抑えることができたんで良かったです」。存在感あふれる投球に岡田監督も「村上ええよ」と手放しで称賛する。

　ファームでは新人から２年続けてタイトルを獲得するも、１軍では結果を出せていない。今オフは青柳と合同自主トレも行い、質のいい直球を力まずに投げることをテーマに取り組んできた。この波に乗って、熾烈（しれつ）なローテ争いでアピールを続けていく。