阪神キャンプ“鳥谷塾”が終了 後継の飛躍に期待「自分はそれを願うしかない」
「阪神春季キャンプ」(11日、宜野座)
阪神の沖縄・宜野座キャンプに臨時コーチとして招かれた鳥谷敬氏(41)が11日、予定された3日間の指導期間を終えた。
二遊間を担う小幡、木浪、中野らに初日から積極的にアドバイス。この日は午前中に宜野座ドーム内で正遊撃手を争う小幡に個別指導し、紅白戦の途中でもベンチで助言を送った。小幡は四回の遊ゴロでゲッツーを取り損なっていたが、鳥谷氏は「あのプレーがいいとか悪いとかじゃない」とした上で、「グラブを出して走るとグラブが上下動してしまう。グラブを出すタイミングの話をした」と指導内容を明かした。
自身の哲学を余すことなく注入した“鳥谷塾”を振り返り、「自分はそれを願うしかない」と教え子たちの飛躍に期待を寄せた。
久々の阪神“復帰”に連日多くのファンや報道陣の注目を浴び続けた。「めちゃくちゃ疲れました。当分、人混みはいいかなという感じ」。笑顔の中に充実感を漂わせながら、鉄人は沖縄を後にした。